小説の名言一覧11冊

あなたが空しく生きた今日は、
昨日死んでいった者が、
あれほど生きたいと願った明日。

動くことは生きること。
生きることは動くこと。
この世に、損も得もありません

隆にとって、
会社辞めることと、死ぬことは、
どっちのほうが簡単なわけ？

テロリズムには
ただひとつの目的があります。
なんだか解りますか

罪のない人間を殺すことですか

ちがいます。
死はテロリズムの
『副産物』にすぎません

強さを誇示することでは？

いいえ。これほど弱い集団は
ほかにありませんよ

恐怖を呼び起こすこと？

ご名答。要するに、テロリズムの目的は
恐怖と不安を生み出すことです。
不安は体制に対する信仰ををむしばむ。
敵を内側から弱らせるわけです
･･････大衆を動揺させてね。
ぜひ書き留めてください。
テロリズムは『断じて』
怒りの表現などではない。
それは政治的な武器です。
過ちを犯さないという
政府の仮面を剥き取ることで、
人々の信仰をも剥ぎ取るのです

――気に入られようとするからいけないんだ、
普通にやっていて
己のことを気に入ってくれないのなら、
一人で生きていくほうがずっといい

アルコール中毒の人間に
おまえはなぜ飲むのか
とたずねない理由は？　
自分は問題を抱えていると
気づくころには、すでにその問題が
その人間の人生の大半になっているからだ

人間の倒錯はすべて、
その根を現実世界にのばしている。
無から生じはしないのだ。

もし、物語が思い浮かんだら、
それを大切にしなさい。
そして必要とされる場所で
与えることを学びなさい。
人は生きるために食料よりも
物語を必要とすることもあるのです。

女をよくいうひとは、
女を充分知らないものであり、
女をいつも悪くいうひとは、
女をまったく知らないものである。

名主のお役目には、
川の洪水を防ぐ堤防を作るために、
あるいは水没した田畑の境界を明らかにするために、
何かと地図を作らねばならぬことが多うございましてね。
それを独学されていたというのですから、
まことに伊能様らしい。

正確な地図を作ろうと十七年も歩き続けて、
その挙句、完成した地図を見ることなく
伊能忠敬の命は潰えたのだ。
やりたいこと、やらなければいけないことを、
この世に残したまま……。

自分の時間をお金に換えるのではなくて、
お金をお金自身に稼いでもらう。
足し算でなく、かけ算。
それが、資本主義社会を賢く生きる方法なんです。

戦闘でも護身術でも、
重要なのは本人の意志だ。
相手に障害を負わせてでも、
命を奪ってでも生き残るという固い信念。
非情なまでの闘争本能。
それらが欠けていれば、
せっかくの技術も宝の持ち腐れだ。

ツキというのは、
最後までクールでいた人間に
ついてくるものでしょうから

生まれつきの犯罪者はいない。
環境が人を変えていくのだ。
不正を許す環境に身を任せたときに、
人間が犯してしまった部分が犯罪であって、
その部分だけは
責任を取ってもらわなければいけない。

人生には絶対に忘れてはならない
二つの大切な言葉がある。
それは忍耐と記憶という言葉だ。
忍耐という言葉を忘れない記憶が必要だということさ。

もめない相手しか信頼できないんだよ。
もめないことが信頼の証になっていく。
それを何年も何十年も積み上げないといけない。

「私もこんな風に生きられたらよかった。
誰かを応援するだけじゃなくて、
誰かが応援せずにいられないような、
そんなかっこいい生き方ができたら、
もう少し自分を好きになれたかもしれない。

これから良いことばかりが起こるって。
今までが最悪の人生だったんだからよ、
それは当然なんだ。

リーダーが迷いや怯えから、
自分たちの原点や基幹のビジネス、
本来の目的を見失ったとき、会社は傾く。

後ろを振り返ったり、
後知恵であれこれ言っている場合ではない。
前を見て、文字どおり前進するしかない。

人には何か輝かしいものに
参加していると信じる理由が必要なのだ。
そうした人が集まって取り組めば、
大きなことが実現できる。

自分のまわりの価値あるものを大切にすれば、
きっと報われる。

親ってすごく鈍感な生き物だよ。
自分の言動が子供にどんなに消えないインパクトを与えるか、
わかろうとしない

今日、この瞬間この場所にいる。
これは選んだことだ。
担ぎ上げられたのでもやらされたのでもない。
選んだことの正否を誰かに委ねるのはやめよう。
何が何でも、これを正解にするのだ。
自分自身で。

砕けた欠片たちを身の内に隠し持っているのは、
自分だけだと思っていた。
違ったのだ。
雄大も同じだったのだ。
分厚い殻を作り、
それを見せないようにしていただけだった。
その殻の強固さゆえ、
何を投げかけても鈍感でこたえないと思い込んでいたのだ。

おーとーせよ。
こちらあみ子、こちらあみ子。
おーとーせよ。

だからあみ子は言葉をさがした。
その目に向かってなんでもよかった。
やさしくしたいと強く思った。
強く思うと悲しくなった。
そして言葉は見つからなかった。
あみ子はなにも言えなかった。

手っとり早いから、苦痛を回避できるからといって、
物事に皮相的な判断を加えるのは間違っています。
人生は真剣に生きるためにあるので、
いい加減なごまかしでお茶を濁してはいけないのです。

わたしがこれまで誰についても
真相を知らずにすごしてきたのは、
こうあって欲しいと思うようなことを信じて、
真実に直面する苦しみを避ける方が、
ずっと楽だったからだ。

君はひとりぼっちだ。これからもおそらく。
しかし、ああ、どうか、
きみがそれに気づかずにすむように。

ミステリ小説とは、作者と読者が全力を尽くして
お互いの知恵を比べあう高尚な知能ゲームです。

人間の欲望っていうやつは限りがないんだよ。
栄誉を手に入れれば手に入れるほど、
乾いていくんだ。
さらなる賞賛が欲しいってね。
そうなるともはや、底なし沼に沈んだようなものさ。
目的のためには手段を選ばなくなる。
どんな倫理に反した手段もね

人間は最も大事にしているものを踏みにじられたとき、
他人を殺すんだ

みんなに見てほしい。
みんなに見せつけたい。
私がこんなに幸せだということを。
その思いが水位を上げていく。

僕は母にどうしても聞きたいことがあるのです。
死ななければならなかった理由ももちろん聞きたい。
でも、それよりも聞きたいのは、
あんなふうに終わってしまった人生でも
幸せだったかどうかです

知りたいと本気で願い、行動すれば、
どんなことでもいつかは
自分なりの答えを見つけられそうな気がした。

すべての夢をつくりだしているのはキャストだ。
キャストがこの世界を現実の中に維持しつづけているのだ。

後悔はない。仕方がなかった。
そして、本望だった。
自分は、やりたいようにやった。
そして、自分なりに最善を尽くしてきた。
思い残すことなどない。

彼もキャスト、自分もキャスト。
皆で夢と魔法の王国を支えている。
自分もその重要な一翼を担っているではないか。
なにを遠慮がちになっていたのだろう。
なぜ卑屈になっていたのだろうか。

理想を描くことと期待すること、
その違いに私は気付けなかった。
理想は一人で描くもので、
期待は他者に向けてするものだ。
もう期待することはやめよう。

自分の進もうとする道に壁ができたら
大概の人は他の道を探そうとする。
でも東さんは、
よじ登るか、それとも破壊するかだもんね

解決策がわからないのではない。
問題がわかっていないのだ。

生きている私のこれからの生き方が、
あの子の『生まれてきた意味』を創るんじゃないかな？

人間は、見たもの、聞いた事を、
そのまま受け入れる事はない。
そこには、経験、思考、都合、
妄想、好き嫌い、知識、認識、
その他、様々な感性が働き、
目や耳から入ってくる情報を歪曲させる。

あの人の介護をしながら、
わたしは自分の幸運を思いました。
わたしたちが、
いかに幸せだったかをしみじみ噛み締めました。

みっともない人生にしないため、
自分が何者で、
先に何が待っているかを知っておいてください

あなたは違ったわね。
宝物を持ってること、ちっとも恥ずかしがらなかった。
そのまま大切にしつづけたのを覚えてる。
わたしもそうすればよかった

新しい世界が足早にやってくる。
科学が発達して、効率もいい。
古い病気に新しい治療法が見つかる。
すばらしい。
でも、無慈悲で、残酷な世界でもある。