『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている｡(俺ガイル)』の名言集

青春とは嘘であり、悪である。
青春を謳歌せし者達は常に
自己と周囲を欺き自らを取り巻く
環境のすべてを肯定的にとらえる。
彼らは青春の２文字の前ならば
どんな一般的な解釈も
社会通念もねじ曲げてみせる。
彼らにかかれば嘘も秘密も
罪科も失敗さえも
青春のスパイスでしかないのだ。
仮に失敗することが
青春の証しであるのなら
友達作りに失敗した人間もまた
青春のど真ん中でなければ
おかしいではないか。
しかし彼らはそれを認めないだろう。
すべては彼らのご都合主義でしかない。
結論を言おう。
青春を楽しむ愚か者ども、砕け散れ。

｢高校生活を振り返って｣
青春とは嘘であり、悪である。
青春を謳歌せし者たちは
常に自己と周囲を欺く。
自らを取り巻く環境のすべてを
肯定的に捉える。
何か致命的な失敗をしても、
それすら青春の証とし、
思い出の1ページに刻むのだ。
例を挙げよう。
彼らは万引きや集団暴走という
犯罪行為に手を染めては
それを｢若気の至り｣と呼ぶ。
試験で赤点をとれば、
学校は勉強をするためだけの
場所ではないと言い出す。
彼らは青春の二文字の前ならば
どんな一般的な解釈も
社会通念も捻じ曲げて見せる。
彼らにかかれば嘘も秘密も、
罪科も失敗さえも
青春のスパイスでしかないのだ。
そして彼らはその悪に、
その失敗に特別性を見出だす。
自分たちの失敗は遍く
青春の一部分であるが、
他者の失敗は青春ではなく
ただの失敗にして
敗北であると断じるのだ。
仮に失敗することが
青春の証であるのなら、
友達作りに失敗した人間もまた
青春ど真ん中でなければ
おかしいではないか。しかし、
彼らはそれを認めないだろう。
なんのことはない。
すべて彼らのご都合主義でしかない。
なら、それは欺瞞だろう。
嘘も欺瞞も秘密も詐術も
糾弾されるべきものだ。
彼らは悪だ。
ということは、逆説的に
青春を謳歌していない者のほうが
正しく真の正義である。
結論を言おう。
リア充爆発しろ。

結論を言おう
青春を楽しむ愚か者ども
砕け散れ

安心したまえ
この男のリスク・リターンの計算と
自己保身に関してだけは
なかなかのものだ
刑事罰に問われるような真似だけは
決してしない
彼の小悪党ぶりは信用してくれていい

そんなこと自信満々に言えるなんて
ある意味すごいわね
変な人
もはや気持ち悪いわ

不思議なことに優秀な人間ほど生きづらいのよ
そんなのおかしいじゃない
だから変えるのよ
人ごとこの世界を

いいえ
奉仕部はあくまで手助けするだけ
飢えた人に魚を与えるのではなく
取り方を教えて自立を促すの

最低限の努力もしない人間には
才能がある人をうらやむ資格はないわ

努力は自分を裏切らない
夢を裏切ることはあるけどな

動物は基本、群れるものである。
肉食獣にはヒエラルキーがあり、
ボスになれなければ死ぬまで
ストレスを抱え続ける。
草食動物も天敵の襲撃で
仲間を犠牲にして生き続けることに
ジレンマを感じているはずだ。
このように群れとは
個にとってなんら益ももたらさないのだ。
ならば私は決して群れることのない
熊の道を選ぶ。
熊とは１頭で生きていくことに
なんの不安も感じていない孤高の動物だ。
しかも冬眠ができる。
なんと素晴らしいことか。
次に生まれ変わるなら
私は絶対熊になりたい。

君たちはひねくれているから
うまく社会に適応できそうもない所が心配だよ
だから一ヶ所に集めておきたくなる

気づかなくてごめんなさいね
あなた達の生態系に詳しくないものだから
つい類人猿の威嚇だと思ってしまったわ
お山の大将気取りで虚勢を張るのは結構だけれど
自分の縄張りの中だけにしなさい
あなたのメイク同様すぐにはがれるわよ

驚いた
あなたの顔を見ると
一発で眠気が飛ぶわね

危うく見てくれに騙されて
血迷う所だった
永眠させてやりたい この女

内輪のりとか内輪うけとか
嫌いに決まってんだろ
あっ 内輪もめは好きだ
なぜなら俺は内輪にいないからな

え 嘘
何この気持ち
これが男じゃなかったら
速攻で告白して振られる所だった
振られちゃうのかよ

2人そろうと
卑屈さと鬱陶しさが倍増する

自虐ネタってある程度の親密度がないと
本気で引かれるんだな

私こう見えて
結構根に持つタイプよ

私 暴言も失言も吐くけれど
虚言だけは吐いたことがないの

お兄ちゃん時々腐った魚みたいな目で
ボーっとしてるから心配なんだよ
あっ今の小町的にポイント高い！

チェーンメール
あれは人の尊厳を踏みにじる最低の行為よ
自分の名前も顔も出さず
ただ傷つけるためだけに誹謗中傷の限りを尽くす
止めるならその大元を根絶やしにしないと効果がないわ。
ソースは私

俺は優しい女の子は嫌いだ
俺に優しい人間は
他の人にも優しくて
そのことをつい忘れてしまいそうになる

人生はリセットできないが
人間関係はリセットできる
ソースは俺

来ないのなら同じだよ
やる気がない者にかまってやるのは
義務教育まで
意思なき者は去るほかない

でも、理想は理想だ
現実じゃあない
だからどこか嘘くさい

腐った目でも
いえ 腐った目だから
見抜けることがあるのね

バカね
終わったのなら
また始めればいいじゃない
あなた達は悪くないのだし

違うよ 仲良くする必要はない
上手くやれと言っているんだ
敵対でも無視でもなく
さらっと無難にやり過ごす術を身につけたまえ
それが社会に適応するということさ

いきなり気安くすんなよ
友達なのかと思っちゃうだろ

あまり俺をなめるな
たいがいとかその他おおぜいの中ですら
1人になれる逸材だぞ俺は

違う
問題の本質を理解していない
孤立すること
一人でいること自体は別にいいんだ
問題なのは
悪意によって孤立させられていることだ

特殊で何が悪い
英語で言えばスペシャルだ
何か優れてるっぽいだろ！

ボッチはボッチであることを強要される
何かを頑張って目立てば
攻撃の材料にされるだけ
それが子供の王国の腐りきったルール

人間関係に悩みを抱えるなら
それ自体を壊してしまえば
悩むことはなくなる
みんながボッチになれば
争いも揉めごとも起きない

逃げちゃダメなんて
強者の考え方でしかない
いつも自分が悪いなんてことはない

けど、偽物だってわかってて
それでも手を差し伸べたいって思ったなら
そいつは本物なんだろう
きっと

そんな方法を思いつく時点で最低だよ
だが最低にいるからこそ
どん底に落ちた人間に寄り添えるのかもしれない
そういう資質は貴重だ

まったくこれだからゴミいちゃんは

あぶないあぶない
今のが並の男子だったら
うっかり好きになってるレベル
単なる偶然やただの現象に
意味を見出そうとしてしまうのは
もてない男子の悪い癖だ

バカ お前 めちゃくちゃ使えるよ
気い使ってるから
誰にも迷惑かけないように
静かに隅っこにいるんだろうが

ヒッキーは助けるよ
だって あたしのことも助けてくれたじゃん

雪ノ下雪乃ですら嘘をつく
そんな当たり前のことを
許容できない自分が
俺は……嫌いだ

葉山の言うことも
めぐり先輩の言うことも
まったくもって間違っていない
最高だ 感動だ 麗しい仲間意識だ
だが じゃあ1人でやることは悪いことなのか
どうして今まで1人でも
頑張ってきていた人間が
否定されなきゃいけないんだ

俺が楽できないのは
この際しかたがない
けど俺以外の誰かが
楽をしているのは許せない！

あのね ゆきのん
あたしとヒッキーを頼って
誰かとかみんなとかとかじゃなくて
あたし達を頼って

由比ヶ浜さん
その 今すぐは難しいけれど
きっといつかあなたを頼るわ
だから ありがとう

自分が変われば世界が変わるというのは嘘だ
都合のいい嘘を押しつけられて
妥協させられているだけだ
本当に世界を変えるってことを教えてやる

言い訳なんて意味ねえよ
人間大事な時ほど
勝手に判断するんだから

雪ノ下は雪ノ下のやり方を貫いた
なら俺は俺のやり方で
正々堂々真正面から
卑屈に最低に陰湿に

比企谷 誰かを助けることは
君自身が傷ついていい理由にはならないよ
例え君が痛みに馴れているのだとしてもだ
君が傷つくのを見て
痛ましく思う人間もいることに
そろそろ気づくべきだ 君は

そう 俺と彼女はちっとも似ていない
だからだろうか
こうして交わす言葉が
いつも新鮮で心地いいと
そう感じていた
問い直して新たに導き出した答えは
ちゃんと結論になっている
なら……なら俺と彼女は

嘘ではないわ
だってあなたのことなんて
知らなかったもの
でも今はあなたを知っている

ほら 簡単だろ
誰も傷つかない世界の完成だ

礼儀も知らない
礼節もわきまえない
そんな輩のお願いを
こちらが聞く必要なんてないでしょ

女子の言う『いい人』とは
100%どうでもいい人のことである

いや待て
俺は悪くない
社会が悪い

叱られるのは悪いことではないよ
誰かが見てくれている証だ
君たちもちゃんと見ているから
いくらでも間違えたまえ

一番のお土産は
お兄ちゃんの素敵な思い出だよ!

お化け屋敷の幽霊なんて怖くないだろ
怖いのは人間だ

あなたのやり方
嫌いだわ

言っている内に自覚してしまう
これは詭弁だ
俺がこの世で最も嫌った欺瞞だ

けど……けどさ
人の気持ち もっと考えてよ
何でいろんなことがわかるのに
それがわからないの!　
ああいうの ヤダ

そうやって
どうでもいい人には素直になるとこ
嫌いじゃないよ

今いる場所が
一緒にいてくれる人が好き
だから私は自分が嫌い

大事だから 失いたくないから
隠して装って
だから誰もが嘘をつく
けれど一番の大うそつきは
俺だった

ねえ 知ってる
お兄ちゃんは普段から
どうしようもないこと言ってるけど
調子悪い時はさらに
どうしようもないこと言うんだよ

もともと何を考えてるかなんて
私達には分からないわ
お互いを知っていたとしても
理解できるかはまた別の問題だもの

馴れ合いなんて
私もあなたも
一番嫌うものだったのにね……

君のやり方では
本当に助けたい誰かに出会った時
助けることが出来ないよ

そんな上辺だけのものに
意味なんて無いと言ったのは
あなただったはずよ

君はまるで理性の化物だね

悪意に怯えてるみたいでかわいいもの
何でもそつなくこなす人間なんて
面白味がないじゃない

自己犠牲なんて呼ばせない
誰が貴様らのためなんかに
犠牲になってやるものか

言葉にはならずとも
俺には確かな信念があったのだ
誰かとたった一つ共有していて
今はもう無くしてしまった信念が

全ての人があなたを気にかけて
嫌っているなんて自意識過剰だわ
あなたと私のやり方は違う

だから、ゆきのんに勝つよ!

でもお兄ちゃんだし
それでいいよ
小町は妹だからね
それで許してあげる

でも15年も一緒にいれば
こんなもんかなって
愛着もわくものですよ
あっ 今の小町的にもポイント高い!

バカを言え!　
今までどれだけ我が
貴様に与太話をしてきたと思っている
貴様の与太話くらい聞いてやるさ

お兄ちゃんは理屈っぽいくせに
いろんなことすっとばすから心配だよ

理由をもらい
問題を設定し
手段を得た
後は実行するだけだ

問題は問題にしない限り
問題にはならない

はっ? 何ですか
口説いてるんですか?　
ごめんなさい 無理です
好きな人がいるので

あたしの大切な場所
ちゃんと守ってくれた

たとえばの話
ゲームのように一つ前のセーブデータに戻って
選択肢を選び直せたとしたら
人生は変るだろうか?　
答えは否である

先輩やばいです!?　
やばいですやばいです!　
本当にやばいんです!!

それにこういうのって
簡単なことが出来ないのが
かわいいっていうか
ミスしたりするのがいいんじゃないですか
ガチのやっかい事とか
普通に重いって思われちゃいますよ

先輩　お知り合い
いたんですか?

一緒にするな
俺は意識高い系じゃない
自意識高い系だ

お兄ちゃん
そういう時は
愛してるでいいんだよ

格好いい か……
そんなもんじゃない
単純に格好つけてるだけなのだと思う

再三 問うのだ
それは本当に正しいのかと?

昔のやり方でも
救えたものは確かにある
ただそれだけでは
きっと足りないのだ
俺の責任 その答えを
俺はまだ知らずにいる

別に構わないわ
あなたの個人的な行動まで
私がどうこう出来るわけではないし
そんな資格もないもの
それとも私の許可が必要?

けど別にもう無理する必要なんてないじゃない
それで壊れてしまうのなら
それまでのものでしかない
違う?

心理と感情は
常にイコールじゃない
時にまったく不合理に見える
結論をだしてしまうのはそのせいだ
だから雪ノ下も由比ヶ浜も
君も間違えた答えを出す

誰かを大切に思うということは
その人を傷つける覚悟をするということだよ

考えてもがき苦しみ
あがいて悩め
そうでなくては本物じゃない

違わない!　
こうなってるのって
ヒッキーだけが悪いんじゃなくて
あたしもそうだし……
ゆきのんの言ってること
ちょっとズルいと思う

それでも俺は……俺は……俺は
本物が欲しい!

あたしだって全然分かんない!　
でも でも分かんないで
終わらせたらダメなんだよ
今しかない
あんなゆきのん初めて見たから!

やっぱりあなたって卑怯だわ……

なぜ俺はあんな恥ずかしいことを……

今さらそのひねくれた性格が
治るわけがないじゃん
お兄ちゃんだよ ゴミいちゃん
でも 小町はそういうお兄ちゃん
結構すきだよ
あっ今の小町的にちょーポイント高い!

ねえ 比企谷くん
いつか私を助けてね

いいえ
何で私はそれを持っていないんだろうって
自分に失望するの
あなたもそうよ
あなたも私にないものを持っている
ちっとも似てなんかなかったのね

私に出来ることが何もないって
気づいてしまったから
あなたも姉さんも
持っていないものが
欲しくなった
それがあれば救えると思ったから

君を褒めるのは俺のためだ

私も本物が欲しくなったんです

先輩のせいですからね
私がこうなったの
責任 取って下さいね

何も生み出さない
何も得られない
何も与えない
ただの偽物
これ以上 私たちの時間を奪わないでもらえるかしら

もしも願うものを与えられるのなら
欲しいものがもらえるのなら
やはり俺は何も願わないし欲しない
与えられるものも
もらえるものも
それはきっと偽物で
いつか失ってしまうから
だからきっと求め続ける

お兄ちゃん 何いってるの!?　
ゴミいちゃんのバカ
ボケナス 八幡!

こういうの慣れているのよ
私は親しい人が理解しているなら
それだけで構わないから

変じゃない!　
全然 変じゃないよ!　
一緒にいたいって思うの
それってすごく当たり前のことだもん!

いや勝つさ
それが俺だ
それに君に負けたくないんだよ

それしか選びようがなかったものを選んでも
それを自分の選択とは言わないだろ

なんも変わってない
それでいいと思ってるのよね あの子
そこがまあかわいいところでもあるんだけど
そこがすごく気に入らない

そうだな
今が一番かもしれないな
過去を思い出せば後悔で死にたくなるし
未来を考えれば不安で鬱になるから
消去法で今は幸福って言えるな

えいっ!　
先輩こういう甘いのは嫌いですか?

今まで考えないようにしていたことを
雪ノ下陽乃は突きつけるのだ
それは信頼などではない
もっと酷いおぞましい何かだと

自分達らしくありたい
けれどその自分は
いったい誰が決めたのだろう?

あたしはね
したいことあるよ
ちゃんと決めたの

あたしらしいって何だろうね
あたしヒッキーが思ってるほど
優しくないんだけどな

だから これが最後の相談
あたし達の最後の依頼は
あたし達のことだよ

ゆきのんの抱えてる問題
あたし答えわかってるの
多分それがあたし達の答えだと思う
それであたしが勝ったら全部もらう

私の気持ちを勝手に決めないで
それに最後じゃないわ
比企谷くん あなたの依頼が残ってる

言わなければわからない
言ったとしても伝わらない
だから その答えを口にすべきだ
その選択をきっと悔やむと知っていても
本当は冷たくて残酷な
悲しいだけの本物なんて
欲しくはないのだから

私の依頼は一つだけ
あなた達に
その最後を見届けてもらいたい
それだけでいいの

今しか言えないから
お兄ちゃん
ありがとう
お世話になりました

それは涙だよ
お兄ちゃん初めて感情知った
ロボットみたいになってるよ

どっちでも変わらないのよ
上手くいったって諦めたって
そうやってたくさん諦めて
大人になっていくもんよ

多分 君もそうだよ
予言してあげる
君は酔えない

今やるしかないんです
今始めれば間に合うかもしれないから

奉仕部としてじゃなくても友達だから
そういう時はちゃんと手伝いたいな

ホントはずっと昔から気づいてた
私が入り込めない所がどこかにあって
何度もその扉の前に立つけれど
それを邪魔しちゃいけない気がして
だから ホントは……
本物なんて欲しくなかった

妹扱いされて
喜ぶ女の子なんていないですから

大体 妹みたいだなって
言ってくる男は後々高確率で
もう妹とは思えないを
口説き文句に使うんですよ
ここまででワンセットですからね!

もしかして先々
もう妹とは思えないって言って
私のこと口説く気でしたか?
さすがに今の今だと
ちょっとときめきようがないので
またの機会に出直してきて下さい
ごめんなさい

私 先輩の妹じゃないですからね

エスコートは紳士の義務ですよ
やあ不覚にもちょっとときめきましたね

卒業生というなら
私達も未来の卒業生です
謝恩会に対して
何かを提案する権利は十分にあります

私はちゃんと自分の力で出来るって証明したいの
だから比企谷くん
あなたの力はもう借りない
じゃないと私どんどんダメになる

あいつは何を諦めて大人になるんですかね?

私と同じくらい
たくさんの何かだよ

それでも私はずっと待つよ
だから言葉にしてくれ

涙が止まってくれてよかった
あたしが泣いてしまったら
彼はここから動けないから
だから涙が止まってくれてよかった

あたしはかわいそうな子になんてならないんだ
だってそしたらまた彼は
助けてくれちゃうから

古来より互いの正義がぶつかった時は
……今まで自分達が積み上げてきたものを
もうちょっと信じてあげてもいいと私は思うよ

無理ですよ
女の子は自分で決めたことは変えませんから
まあ他の人に決められたことなら
あっさり変えちゃったりしますし
都合が悪くなったら忘れたふりはしますけど

ホントにちゃんと責任とって欲しい

先輩も雪乃先輩も
結衣先輩もめんどくさいけど
私だってそれなりにめんどくさいんだから
ホントにめんどくさい……

私が後悔しないためにですよ
私のためです
別に先輩のためじゃないです

眠ったふりをした
このまま映画が終わらなければいいのに

だからお願い
もう少しだけ誰も見ていないこの場所で
泣く時間を下さい
だからお願い
あたしがあたしについている嘘を
どうか本当にして下さい
だからお願い
どうか彼女と一緒に
この関係をちゃんと終わらせて下さい
だからお願い……終わらせないで!

お前らはまだ一色のことを知らないだけだ
あのクズさもダメな所も
そのうちクセになって
逆にかわいく思えて来るぞ

平静を装いいつも通りにしてるのに
お兄ちゃんに言われると喜んでみせる
今の小町的にポイント高い!

分かってないよ。
あたしちゃんとしようと思ってる
これが終わったらちゃんとするの
だからゆきのんのお願いは叶わないから

そう
私はあなたのお願いが叶えばいいと思ってる

あたしのお願い知ってる?　
ちゃんと分かってる?

ええ 多分
あなたと同じ

簡単なものが一番難しい
俺にはこれが一番簡単だっただけだ

そんなのわかんない
でも……でも
共依存なんかじゃないです
だって……こんなに痛いから

正直に言うわ
楽しかった
初めてだった
一緒に過ごす時間が
居心地いいって思って嬉しかった

どうかこれが
正しい終わりでありますように

いや俺の負けだ
気持ちいいくらい完璧に負けた
だからお前の願いを叶えさせてくれ

あたし欲張りだから一つに決めらんないや
それでもいいのかな?　
全部叶えてもらうのってあり?

だから考えといてよ
あたしのお願い考えてる間に
あたしも考えとくから
それでちゃんと言う
だからちゃんと聞かせて

当日は手伝ってくださいね
というか 私はいつでも大歓迎なんです

かわいい後輩のかわいいわがままに付き合わされて
なし崩しになあなあの関係を続けるのって
悪くなくないですか?

言い訳 私があげてもいいですよ?

ゆきのんの1年も
あたし達のこの1年も
負けないくらい重いよ
時間の長さじゃないと思う

共依存なんて簡単な言葉でくくるなよ
君の気持ちは
言葉ひとつで済むようなものか?

そういうのを全部ひっくるめて……君がスキだよ

一言で済まないなら
いくらでも言葉を尽くせ
言葉さえ信頼ならないなら行動もあわせればいい

メッチャ気持ち悪いこと言うけど単純にあれだ
俺はあいつと関わりがなくなるのが嫌で
それが納得いってねえんだ

涙は流れなかった
もうたくさん泣いたから

だから……手放したら
二度とつかめねえんだよ

お前は望んでないかもしれないけど
俺は関わり続けたいと思ってる
義務じゃなくて意思の問題だ
だからお前の人生ゆがめる権利を
俺にくれ

でも人の人生に関わる以上
こっちもかけなきゃフェアじゃないからな
もろもろ全部やるから
お前の人生に関わらせてくれ

いいよ
どんなに面倒くさくてもいい
やっかいでもいい
逆にそこがいいまである

私はちゃんと言うわ
あなたの人生を
私に下さい

やばいわよ
まったく間に合う気がしないわ
ヤバい 軽く死ねるわ

彼女が一人で立てることも
彼女がそういうだろうことも知っている
だがそれでも俺は
手を差し出すのだ
たぶん これからも

そんなの決まってるじゃないですか
諦めなくていいのは女の子の特権です!

うるさい お米ちゃんうるさい

小町です!　小町の名前は小町です!

私の忘れ物はこれだよ
君と踊るのをすっかり忘れていた

いえ 最後に一つだけ言っておかないと
あなたが好きよ
比企谷くん

けど……死ぬほど面倒くさいところが
死ぬほどかわいい

｢君の目はあれだな、
  腐った魚の目のようだな｣
｢そんなにDHA豊富そうに見えますか。
  賢そうっすね｣

びょ、平等を重んじるのが
俺のモットーなので、
特に親しい人間は
作らないことにしてるんですよ、俺は！

まぁ、独りでこつこつやる作業は
嫌いじゃない。
心のスイッチを切って
｢俺は機械だ｣と割り切れば
何の問題もない。
こうなったら最終的には
機械の体を求めてネジになる勢いだ。

そもそもお前の慎ましすぎる
胸元なんて見てねぇよ。
……いや、ほんとだよ？　
ほんとほんと、マジで見てない。
ちょっと視界に入って
一瞬気を取られただけ。

ふと中学時代の
甘酸っぱい思い出が蘇る。
放課後、二人きりの教室。
そよ風でカーテンが揺れ、
傾いた日差しが降り注ぎ、
そして勇気を出して
告白した一人の少年。
今でも克明に思い出すことができる
あの子の声。
『友達じゃダメかなぁ？』
あーいや、これダメな思い出じゃん。
しかも友達どころか
それ以降一度も話さなかったし。
おかげで友達って
会話もしない仲のことかと
思っちゃったからね俺。

「……俺はな、
　自分で言うのもなんだが、
　そこそこ優秀なんだぞ？　
　実力テスト文系コース国語学年三位！
　顔だっていいほうだ！　
　友達がいないことと
　彼女がいないことを除けば
　基本高スペックなんだ！」
「最後に致命的な欠陥が
　聞こえたのだけれど……。
　そんなことを自信満々に言えるなんて
　ある意味すごいわね……。
　変な人。もはや気持ち悪いわ」

……それにしても俺の目って
そんなに魚類っぽいかな。
俺が女子なら
「え？　私ってそんなに
　リトルマーメイド？」
とプラスに解釈するところだよ？

「それは解決じゃない。
　臭いものに蓋理論だ」
「あら、臭いものだって
　自覚はあるのね」
「ああ、鼻つまみ者だけにな、
　ってやかましいわ！」
「……うざ」

逃げて何が悪いんだよ。
変われ変われって
アホの一つ覚えみたいに言いやがって。
じゃあ、お前はあれか、太陽に向かって
『西日がきつくてみんな困っているから
　今日から東に沈みなさい』
とか言うのか

変わるなんてのは結局、
現状から逃げるために
変わるんだろうが。
逃げてるのはどっちだよ。
本当に逃げてないなら
変わらないでそこで踏ん張んだよ。
どうして今の自分や過去の自分を
肯定してやれないんだよ

「偏見だっ！　高二男子が
　卑猥なことばかり
　考えてるわけじゃないぞ！」
他にもいろいろと、
えーっと、考えてるよ！　
……世界平和？　とか？　
うん、あとは特に考えてないな。

女子との会話ってもっと
心躍るものじゃないのかよ。
心が沈みしかねぇよ。
これなら普段俺が会話している
ぬいぐるみのほうがよっぽどいいよ？　
口答えしないし、
にこやかに微笑みかけてくれるし。
なんで俺ってドMに生まれなかったの？

俺の中での部活動とは、
女の子たちがバンドやってんのを
DVDで見てるぐらいの
参加のしかたがちょうどいい。

やはり青春なんて嘘ばっかりだ。
高校三年夏の大会で負けた自分たちを
美しいものに仕立て上げるために
涙を流し、大学受験に失敗して
浪人した自分をごまかすために
挫折は人生経験だと言い張ったり、
好きな人に告白できない
自分を偽るために相手の幸福を考えて
身を引いたと嘯いたり。
あとは、そうだな。
こんなぎすぎすして
イラッとくるような女のことを
ツンデレとか言って、訪れるわけもない
ラブコメを期待したりとか、な。
作文に修正の必要を認めない。
やっぱり青春は
擬態で欺瞞で虚偽妄言だ。

俺の取り柄とか超いろいろあるだろ、
こうなに、なんか、ほら、
……家族愛に溢れてる的な。
まぁ、これ言うとまたシスコンって
言われるから言わないんだけど。
……ああ、これだ。
この学習能力は俺の取り柄な気がする。
でも、どんどん自閉的になってく
負の学習能力だなこれ。

さすが、リスクマネジメントには
一家言あるわね。
クラス内ですら本名を
名乗っていないだけのことはあるわ

俺は名前覚えられてないだけだけどな

あら、そうだったの……。
ごめんなさいね、引き出物くん

ゆきのん、
その間違え方は無理があるよ!？

そうだ。俺はそんなハッピーな存在じゃない

返し方まで卑屈だ!？

比企谷くんは陰口で
楽しんだりしないわよ

そ、そうだよね。
ヒッキー腐ってるけど結構……

比企谷くんに
陰口を聞かせてくれるような人、
いないもの

理由が悲しい！

けれど、真実でしょう？

だいたい合ってるから否定できねぇ……

「それとバトン受け取るの
　嫌がる女子とかな。
　なんでああいうのって
　わざわざ俺の前で
『マジありえないんだけどー』
とか言うの？　ツンデレ？」
どう考えても俺の気を引きたくて
言っているとしか思えない。
好きな子ほどいじめちゃう
心理っていうの？　つまり逆説的に
俺は超人気者ってことだな。違うかー。

こいつ唇つやっとしてるな、
とかそういう
どうでもいい感想も浮かんだが、
それよりも俺の中で
落胆と諦観の感情が辛うじて勝った。
辛うじてなのかよ。

ああ、癒やされるなぁ、
この笑顔、そして優しい言葉。
こうだよ、上に立つべき人間は
やっぱりこうでないと。
間違っても、帰ろうとした部下に
「あれ？　もう帰るの？」
とかプレッシャーをかけてはいけない。
その点、めぐり先輩なら同じ言葉でも
「もう、帰っちゃうの……？　
　もうちょっと一緒にいたいな……」
みたいな意味が含まれてそうな
感じがして場が和むに違いない。
喜んで残業しちゃうだろうよ。
もうなんかすごい想像つくもん。
そして勘違いして告白して、
とても優しい笑顔でやんわりお断りされ、
俺は居たたまれなくなり、
その場を去るところまで想像つくもん。
ほんわかゆるふわ系女子の
冴えない男子からの告白され率は異常。

俺は将来きっと偉くなると思うが、
俺みたいな奴が
上司だと部下が可哀想なので
絶対に働かないことにした。
働かない、絶対に働かない。
働いたら負けだ。

俺たちではできない。
なら、ほかのできる奴が
やるべきなのである。
なんだったらできない奴であっても
やらせているうちに
できるようになるかもしれないので、
やはり俺以外の誰かが
やるべきなのである。
ここは親鸞上人よろしく、
他力本願の精神で
誰かに助けてもらえるのを期待しよう。
俺、マジブッティスト。

まぁ、できる奴は組織に使い倒されて
使いつぶされるのが世の常だ。
そのくせ大して給料上がんねーんだから
働くのがアホらしくなる

多数決を取った場合には
それが許されている。
少数意見も、ほぼ同じでわずかに劣る
約半数の意見であっても、
それを拒絶することができる。
母数が増えれば増えるほど、
切り捨てられる人の数は増える。
これが多数決だ。
このシステムには
致命的な欠陥があるといっていい。
つまり、まちがっている。
ということは逆説的に、
少数決のほうが正しく、
要は俺みたいな少数派が
常に正しいってことじゃねぇの。
そうか、俺が正義だったのか。

秋も深まり冬へと向かう
この時期はMAXコーヒーの旬だ。
あと、春が過ぎたあたりから
夏場にかけても
キンキンに冷やした
MAXコーヒーが美味い。
むしろ年間通して美味いのが
MAXコーヒーである。