コトヤマ『よふかしのうた』の名言集・名セリフ

誰かが言った
人の血は夜が一番うまいと。

人はなぜ夜ふかしをすると思う?
見たい番組がある?
やりたいことがある?
明日への不安?
それらは全て一つの原因に収束する
今日という日に満足していないからだ。

ここは夜だぜ?
自由の時間だ。
自分を解放させないと
満足なんかできないぜ?
少年。

あたしにとって
吸血は食事だ。

食事…?

そう だって考えてみ?
飯食うたびに家族が増えたら
嫌じゃね?

たしかにやだ…
やだしこわい…

でしょ?

人が吸血鬼になる方法…
人が吸血鬼に恋をすることだ。

なあ少年
初めての夜は
どんな気分だ?
日常からはみ出して
少年は何を思った?
ここはお前の思う
めんどうやわずらわしさ
そんなものから最も遠い場所だ。
こんなこと
続けないなんてもったいないぜ。

今日に満足できるまで
夜ふかししてみろよ。
そういう生き方も悪くないぜ。

初めてなりたいものができたんだ。
この気持ちを失くしたくない。
だから俺に恋をさせてください。

知らないのか?
お前の血って
すげー美味いんだよ。

お前そんな…
「早く吸って♡」
みたいなポーズ
しちゃだめだろ…
スケベすぎる……

ナズナちゃん。

ちゃっ…

ガチ照れじゃないですか…

……

ねぇナズナちゃん。

いや「さん」だろそこは…
「さんだろそこは!!?」

これは 僕が
夜守コウが
吸血鬼に七草ナズナに
恋をするための物語だ。

お前 友達いんの…?
トランシーバーは
友達がいないと遊べないだろ…

ちょっと失礼じゃないですか?
友達がいないくらいで
遊びの幅が狭まるような
馬鹿じゃないですよ俺は!!

そっかあごめんね…

友達ってどこから言っていいんですか…?

なに…?
それはどういう質問?

いやそのままの意味ですけど…

どっからって…
……
友達だなって思ったらじゃね?

友達と…
思う…?

ああごめんね
コウ君にはちょっとまだ難しかったね…

すみません…

あたしは七草ナズナ
吸血鬼だ。

朝井アキラ
……
人間。

今日の血は
これくらいにしといてやるよ。
また明日
友達。

ナズナちゃん…
友達は…
チューとかしませんけど…

だって吸血鬼になったって
別に友達でいられるでしょ。

これからも色んな気持ちを味わわせてくれ。
この契約はそもそも
お前の血が美味いから成り立ってるんだ
感情をサボるな。
楽しい 苦しい 嬉しい 悲しい
お前の全てを
あたしのために感じろ。
今日のお前も絶品だったぜ。

オイオイ……
ナイトプールて…

え? すいません…

クソバイブス上がるやん…!!
天才陽キャかなぁ…?

ナズナちゃんが
パーティーピーポーみたいになった!!
や、やったー!?

キヨスミさんの言うとおり
俺は子供で
会社のことも社会のこともわからない
甘い考えで生きてるんだと思う。
まともじゃないと思う
でも
こんな時間に呼び出す上司はもっと
まともじゃない!
2時ですよ2時!!
同じ「まともじゃない」なら
楽しい方がいいよ。
そして吸血鬼はまともじゃなくていいんだ
人間じゃないから

車道のど真ん中を歩けるんだ。
夜ふかしやめられるわけない。

キヨスミさん!
もし俺が吸血鬼になれたら
俺があなたを吸血鬼にしてあげる。
いざとなったら人間を辞められる…
そう思ったらもっと楽じゃないかな?

吸血行為は眷属にするか
できないなら食事…
つまり一滴残らず吸い尽くして
殺すかだ。

え? 俺ナズナちゃんがいいんだけど…

まじでえ…?
いやいやいや
おかしいだろ。
このモテパワーマックスの
アタシらを蹴って
あの恋愛学一生赤点みたいなやつを選ぶとか…

だから俺は
ナズナちゃんのことを
好きになりたいんです!

よし!
この恋愛マスター吸血鬼の
桔梗セリちんにまかせな!

なぁコウ君
デートってなんだ?
これがデートなのか?
じゃあ…
いつもやってるじゃないか。
いつも通りいろよ。
あたしは結構楽しいよ。

やっぱさー
あたしってめっちゃモテるんだけど

すごい悩み無さそうな言葉だ…

恋愛こそが人生の本質みたいなやつら
すげーむかつくもん。

っか―――!!
テレビ見ない自慢かー!?

テレビ見ないことが自慢になるの?

ピュアすぎる反応やめろ!!

場を盛り上げるって理由で
曲選ぶのつまんなくない?

なんでだよ
人間が吸血鬼に殺されるのは仕方ないだろ。

な、なんて傲慢な種族なんだ!!

友達でいるのが楽しくて
その関係を崩したくないから殺す!!
ドメンヘラ!!

なんだとごら!!

吸血鬼なんだろ?
人間の都合なんて無視してくれよ。

コウ君のえっち。
ドスケベえっちマン。

人間なんて
だいたい皆
病気なんだから
それと上手く付き合うしかないよね。

先生だってな
夜は先生じゃないんだよ。

辛かったね
誰も褒めてくれなかったね
認めてくれなかったね。
私だけが褒めて認めてあげよう。
あなたは人のままで死ぬ。
もう朝だ
おやすみ。

「怖い」ということを認識すれば
感情は乗りこなせる
「怖い」は
案外悪くない。

…コウ君
非日常なんてものはね
長くは続かないんだよ。
コウ君
吸血鬼なんて退屈なだけだよ
ごめんね嘘ついてて。

吸血鬼は皆
私が殺すから。
これで問題ないだろう。

要は僕のことを好きって
脳みそに勘違いさせればいいんだよ。
僕がいないと生きていけない精神状態を作る
言いつけを守らない子には
おしおきするし、
守ったらうんと優しくする
そもそも恋愛感情なんて
洗脳みたいなもんだしね。
だから僕の眷属はみんな幸せそうだよ。
というわけで僕の眷属になりなよ。

男とか女とか関係なしに
もし俺が女だったとしても
俺はナズナちゃんを好きになりたいって思った
と思う。

どこ行くんだ。

ナズナちゃんを捜すんだよ。

ナズナは今
君に会いたくないってさ。

うるさいな!!
俺が会いたいんだよ!!!

じゃあ大丈夫だ!
俺も楽しかった!
初めてのことばっかりだった。
ナズナちゃんもそうだったんなら
2人でずっと新しいこと探せばいいんだよ。
俺もナズナちゃんも1人じゃだめなんだ
ナズナちゃん俺は
ナズナちゃんを好きになる
だから退屈なんてさせない
俺といよう!

コウ君あたしも
コウ君がちゃんと
コウ君が惚れるような吸血鬼になるから
仲良くヤろうや。

すっあたしをそのー…
すッしゅきにぃ……
ならないとぉ…
だ、だめだから…
えーと…ううう…

がんばった!!
がんばったよナズナちゃん!!
努力の跡が見える!!
弱点を克服できる強い心!
なんて偉い! 偉いしすごい!

こんなにいつも一緒にいるのに
またすぐに会いたくなる。
これが
この感情が恋じゃないなら
じゃあなんなんだよ。

コウ君
恋愛なんてギャンブルはな
まともなやつはやらねェんだよ。

ドラマティックな雰囲気はたやすく人の心を動かす。
しかし実のところ人生にドラマは無い。
ドラマなんかなくても
人は恋愛ができる。
ずっと対岸の出来事だと思っていた
劇的な何かが無いと自分とは無縁だと
そんなことはない
恋愛なんて特別なことじゃない。

初めて地元に残る前向きな理由ができた。
ナズナちゃんと会えた場所だから。
もし俺が吸血鬼になれなくても
あそこにいればナズナちゃんがいるって思える。

いつか…
「昼間に」
それば僕らの時間じゃない。

コウ…
恋の列車ってのはな…

恋の列車って何?

止まらねェのよ…

なんで?

吸血鬼は
人間だった時の私物が弱点になる。
それへの思い入れが強いほど
高い効果を持つ。

僕はまだ吸血鬼になって日が浅いから
だいたいのことは覚えてる
でもいつか忘れちゃうんだろう
セリちゃんと初めて会った時のことも
セリちゃんのことが好きだって
気付いた日のことも。

アタシが覚えてるよ。
だから安心して忘れてよ。
アタシは忘れないから
それに思い出は新しく作りゃいいじゃん。
だから泣かないでよあっくん。
遊ぼうよあっくん
今日は何する?

30から40前後…
くらいだと…思う…

え? なにが?

歳が…

え? 30から…40
30から40歳?
それはなんていうか…
すごくリアルな数字ですね…

ガー!! だから嫌だったんじゃあー!
そいういう反応になるじゃんかー!!
100歳とかだったらかっこよかったのに…!!
普通のおばさん!!!

ナズナちゃん…
俺、女の人は
40はまだお姉さんだと思ってるから…

気づかい!!!

現実は一途な恋愛がいいってこと?

カブラさん
間違ってたらすいません
ナズナちゃんはカブラさんの眷属なんですか?

……全然違うわよ…

あれぇ?

……夜守くん
だいぶかっこいい感じで言ってたけど
全然違うわよ…

かっこいい感じで言ってないもん…

かなりかっこよかったわよ…

なんであなた達
自信満々にかっこつけて外すの?

かっこつけてないもん…

だいぶかっこよかったわよ。

わざわざカブラちゃんが傷つくことないよ
君は充分苦しんでる
もっと楽に生きようよ。
ね?　カブラちゃん
君はどうなりたい?

私はハルさんの眷属だ
恋人じゃない

ナズナあなたは七草ハルという吸血鬼と
人間の間にできた子供
私はハルさんに頼まれてあなたの面倒を見てきた。
あなたは生まれついての吸血鬼よ。

君は私を理解できないわ
思い上がらないで。
知ったような口聞かないで
不快だわ。

夜守くん、君は私みたいにならないで。
夜守くん
ナズナと仲良くね。

あたしは多分、ずっと
カブラに髪を結んでもらってたんだ。

しかし七草ナズナは違う
生まれついての吸血鬼だ。
つまり彼女はまだ恋をしたことがない。

小繁縷ミドリは過去に興味が無い
今の自分が一番だからだ
「忘れたこと」は「無いもの」だと考える
故に
「人間だったころの自分」と向き合うのは
非常に億劫だった。

拙者…学生時代
不登校気味でござった。
なんの歯車が合わなかったのか
集団行動ができずに
はみ出して生きるしかなかった
ミドリ氏は…
それを聞いても否定しないでくれた。
吸血鬼でも人間でもなんでもいい
共に生きられるなら拙者
なににでもなれまつ…!

別に…この人生に大して未練はないけれど
私にはハルさんとの約束があるから。
ナズナの面倒はまだ見終わってないわ
ちゃんと眷属作って、
一人前の吸血鬼になってもらわないと。
がんばりなさいよね。

思い出したのは最初の疑問
「人間ってなんだろう」
「自分はなんで人間じゃないんだろう」

おっ おはよう
今日も良い夜(てんき)だね。
自分探しには持ってこいだ。

我々吸血鬼は
〝恋愛〟によって生かされ生まれる
ヒトの〝恋愛〟を利用こそすれ
軽視することは絶対に無い。
どんな形、理由であれ、
好きと言っている気持ちを
踏み躙るようなことはしたくない…
それに曲がりなりにも教師だからね
生徒のことは応援したいのさ。

お前は変わってないの?

えッ…!?
初めての質問だな…
ええと…
まぁ…一般的な人間だと思うけど…

ああ平均的で特徴が無い
人間ってこと?
なるほどよくわかった。

先輩あたしの眷属にならないか?
全て捨てたあたしに恋をしろ
そしたら
ずっと一緒にいてやるよ。

始めますよ先生
夜を終わらせに来ました。

止めに来たよ先輩
いや 探偵。

殺しに来たよ吸血鬼。

ニコさん
……
先生 平田先生
俺の頼みを聞いてください
ナズナちゃんの友達を俺は助けたい
仲直りさせたい。

先生呼びはずるいな…

あたし先輩のこと殺したくないよ。

馬鹿だなァ七草は…

殺されるんなら
せめてお前にって思ったんだ七草。
じゃあな七草
お前は私の願いは
何一つ叶えさせてくれないのだね。

夜守くん私は…
自分の人生を間違ってしまった
何ひとつ欲しい物を得られなかった
どうか どうか君は
私みたいにならないでほしい。
頼む。

……七草
私もお前のこと好きになりたかったよ。

悪いなモテない女で。

はは
ほんとだよ。

その感じだとお前ら、
なんにもシてないんだろう
ここから導き出される
夜守くんに必要なものは…
性的快楽に決まっとろうが

探偵さんのお父さんを変えた
吸血鬼に会いたい
話が聞きたい。
探偵さんの10年が
無駄だったなんて思いたくない。

夜守くん
別れよ。
夜守くんのこと
好きじゃなくなる前に別れたい。

マヒル君はさ
夢ってある?
(中略)
私は普通に誰かを好きになって
できたらその人も私を好きでいてくれて
結婚して子供ができて
幸せだったねって
最後に言いたいな。

星見キク
私の父の親吸血鬼。
眷属の数は計り知れない
50人なのか100人なのか?
どれだけ遡っても
出生に辿り着かない
何年生きてるのかすらも…

俺はあの人と居れるならそれでいい
だから
俺とキクさんを引き離そうとする
お前らをキクさんには会わせない。

生徒が謝ったら許すのが教師だ
これ以上アタシから言うことはない。

…!
ああ…
モテてるとつい…
自分が世界の中心だと思ってしまって…

多分、私達って似てるんだ
考え方なのか
物の見方なのか
あんまり人に言っても
共感されないような感覚
そんな友達この先
めったに会えるものじゃない気がする。
できるよ仲直り。