ハロルド作石『BECK』の名言集「本気じゃなきゃBECKはできないよ！」

この前　竜介と通りかかったの
コードを追うのに一生懸命で　
フィーリングが入ってない
大切なのは人になにかを伝えること！
って竜介がコユキのギター聴いていってたよ

swimming bare under the moon♪
No one but the moon light and me♪

おれはいつも自分のカンを信じて行動するんだ
竜介のバンドには
おれのずっと探してた
“マジック”がありそうなんだ

斉藤さん　このエロ本の山どうにかしてよ!!
仕事のモノを陵駕し始めてるよ

いいじゃないか
おれが昭和・平成と
生きてきた証なんだから！

ボーッとしてたら
何事もなく人生は過ぎていくんだ！

「この世の中には２種類の人間がいる」
「賢い人間と素直な人間だ」
「賢い人間は誰かの作った規律と
　道徳がこの世の中を動かす全てだと思ってる」
「だがおれはそんなもん屁とも思っちゃいない」
さすがエディだよね

バンドはただ技術のある奴だけ
集まりゃいいってワケじゃない
“ケミストリー”が大切なんだ

弱い者イジメはもう見てらんねーよ
おれは他人の痛みがわからねー
鈍感なヤローが許せねえんだ

ギターってのは
たった6本の弦を伝わって出てくる
人間性なんだ

お前と真帆になにがあったかは
おれは知らねえ
強く見える人間ほど実は弱い
ああ見えてウチの妹は
いつも家で泣いてばっかなんだぜ

モノを創造する人間は
自分の感情をちゃんと表現しなくちゃな
ってウチの父親がいってたよ

妥協してちゃ
それなりのもんしか手に入んねーぜ

叔父さん このクレイジーな社会で
まっとうに生きててもしがない男で終わるだけだよ
ほとんどの人間はどうせ しがなく死んでいく

私の姉はね 音楽で世界を・・・・
人の意識を変えられると思ってた人間なの
蘭やレオン・サイクスのRJレーベルのつくり出す
しょ～～～もないポップミュージック・・・・
『すべてオッケー』っていう
現実逃避的な音楽では
人の意識を麻痺させて生きる上での
問題を考える力を奪うだけ
別にしょ～～～もないポップグループが
世の中にいくつあってもいいと思うけど
そんな連中に
グレイトフル・サウンドを選挙されたくないの！

世の中には・・・・
本人たちがどう思ってるか知らないけど・・・・・・
奇跡としかいいようのない
出会いによってできてるバンドがある
誰でもいいんじゃない
そいつらしかいないんだ

竜介くんや千葉くんは
まともな人間じゃないけど
ああいう常軌を逸してる人達
うらやましいよな・・・・・・
おれっていつしか上手くやってくために
無理して人に合わせるようになったのかな
人を基準に生きるってことは・・・・
その人生は自分のものじゃないって
エディがインタビューでいってたっけ
生きることと死ぬことを真剣に考えるなら
まともじゃないのはこっちの方かも・・・・・・

撃つなら撃て
今日はそういう覚悟もしてきてんだよ

やっぱ千葉には
人をひきつける先天的なモンがある

ほかのステージに動員では太刀打ちできないけど
盛り上がり方がほかとは違うわ
“盛り上がってるフリ”をしてるんじゃなくて
本気で盛り上がってるんだもん！

今が旬で勢いがあるからね
別に歌の上手い下手はあまり関係がない
ヨシトは市場の需要を満たす
とびきり優秀なソフトだよ

本気じゃなきゃBECKはできないよ！

わかんない
創造のインスピレーションはどっからくるのかな
『BABY STAR』ができたよ

BABY STAR?
ってどういう意味?

わからない けど・・・・
おれはインスピレーションに従って生きることにした
インスピレーションに従って生きるには
勇気がいるんだ・・・・
世の中の決まりとは違うことが多いし

ここ！ カート・コバーンが自殺した場所だよ
今は空き家になってるけどね
ここで彼は自分の頭に向けて
ショットガンの引き金を引いた・・・・
天才だけど田舎出身の素朴な男
すごい成功を急激に手にして
状況の変化に対応できなかったのか・・・・
そんで この隣の空き地・・・・
見ろこのベンチ
熱狂的なファンが今でも彼に会いにここへくる
ここは通称“KURT’S PARK”っていうらしい
コユキ
スターになる準備はできているか?
なんてな

よかった・・・・・
真帆がいてくれて・・・・
もしいなかったら 一体なんて毎日なんだ

修理しても果たして
使えるギターになるか疑問だけどな～～

そう そこなんだよ
最もやりがいがあるとこは！

おれの今の生活はFBIに みはられていて
ここにくるのさえ 今日は苦労した
しばらくはリスクを冒すことなく
身をひそめなくてはならない・・・・
だが おれが力を取り戻した時・・・・・・
以前以上の力を手に入れた時・・・・・・
おれは おれをコケにした連中に
一人残らず報いを与える！

深いところから衝き動かされるみたいな・・・・
インスピレーションに従っていこうよ

演奏が上手くなるまで待ってたら
すぐにジジイになってステージに立てなくなるよ
大事なのはテクニックじゃないんだ！
すぐに演ればいい 「見る前に跳べ」だよ

人間というのは
自分の手柄を多く見積もり過ぎる
特にこの業界はそういう人間が多過ぎますね

僕は本当にフツーな人生を
過ごしてきまして・・・・・・
なんの取り柄もなくって
勉強ダメ スポーツダメ
ケンカもダメ ダンスもダメ
女の子とまともに付き合ったこともないっス
中学ん時 一瞬プロのドラマーになろうと
思ったんスけど・・・・
バンドを組んでみてリズム感のなさに気付きました
おれがつくったバンドなのに
クビにされてしまいました
才能のある人がホントうらやましいっス
けどおれみたいな取り柄のない人間でも
絶対生きてていいと思うんです
世の中 ジミヘンやジャニスや
ジム・モリスンみたいなのばっかじゃ
ニッチもサッチもいかなくなると思いませんか?

誰ですか その人たち?
けど いいたいことはわかります

会社を辞めて僕は
好きなバンドと一緒に仕事がしたい
裏側から彼らの力になりたいんスよ
すごい いい奴らなんで！

レールの上からはずれて・・・・
真っ暗な道を ひたすら走ってる感じ
ボ～～ッとしてたら メチャメチャあぶない
誰もおれのかわりに責任をとってくれない・・・・
おれは自分のインスピレーションに
従っていこう・・・・
人それぞれいろんな生き方があっていい・・・・

ダイイング・ブリードと
君らのスタイルは違うが共通点はある
魂に触れる音・・・・・・
もちろんダイイング・ブリードに比べて
君らはあまりにも未完成で拙い・・・・
けど いくつかの曲は根源的な
深さと力強さがある
絶望を通り抜けてきたような・・・・
下にいったことがなければ上にはいけない・・・・
右にいったことがなければ左にはいけない・・・・
絶望したことがなければ
本当に大事なことはわからない

うまくいえねぇが
赤点だらけでも満点をとれる力がある
しかも肝心な時によ！

あのう・・・・ 思うんですけど
ワビを入れる必要があるのは
そっちじゃないでしょうか?
わざわざ相談するのも時間のムダだと思います
BECKが蘭さんと
タッグを組むことはありえません

お前らの置かれてる状況は依然 最悪
つーか今後蘭の力によって
さらにお前らは追い込まれるだろう
だからこそ“全員で団結して全世界に立ち向かう”
姿勢が必要なんだ
恥ずかしげもなくいわせてもらうと
忘れるな おれはお前らの力になるし・・・・
そういう人間は今後 確実に増えるだろう
お前らがそんな人たちに報いるためには・・・・・・
わかってるな?

おれ お前を疑ったことなんてないよ

あのなヨッシー
おれの知ってる奴で
ロックバンドのギタリストでありながら
名のある黒人ブルースマンに認められた男がいる
ラップってのは元々ストリートで生まれたもの・・・・
おれだってストリートのことはわかってるつもりだ

平くんのベースの上手さは世間に轟いてる
竜介は黒人ブルースマンに
認められちまうほどの天才ギタリスト
んで サクはあの死亡遊戯の裕也くんが
認めるほどの将来性のある男で
コユキはもちろん いうまでもねぇって感じだろ
で おれはなんなんだって思うワケよ！

ようするに表現とは
その人の生き方がおのずと現れるワケで
いいカッコしたりとか
悪ぶったりとか そういうのは
すぐメッキがはがれるワケで
大事なのはそれ以上でもそれ以下でもない
自分自身をさらけ出すこと!!
それがあたしがデビュー当時に
担当編集にいわれて
今でもモットーにしてることです!!

蘭に勝つとかじゃなくって
ああいうやり方におれは
押しつぶされるワケにはいかないんだ

元々 人とは少し距離をおく方らしい
自分では意識してないが よくいわれる
いいのか悪いのかはわからないけど
何を考えてるのかわからない・・・・
一人で生きてけばいいって
いわれたこともあったっけ
おれがBECKをやってることで まわりじゃ
いろんなことをいう奴らがいる
お前はもう終わったっていった
地元の先輩もいたよ でも気にしない
おれは世間のいうことをきいて生きてんじゃない
自分の直感に従って生きてんだ
そういうバカな奴らがBECKには集まってる
それから周りにも
それでいいんじゃないか?

思うんだけど・・・・・・
デクスターが聴いた方がよかったんじゃないかな
ハイプは今 世界で一番勢いのあるバンドだし

ま いいんじゃねーの
だってお前が聴いちゃったんだもんな

昔 あるミュージシャンがいってたよ
本当にパワフルな音楽は
無理やりつくるんじゃなくて
ただ自然にあふれてくると
まさに今・・・・

誰かになりかわって
なんかをしようなんて思わねぇ方がいいって
絶対無理なんだから

もうダメだ 逃げ出したいよ

じゃ 逃げよっか?
ヒッチハイクでなんとかロンドンまでいって
２日間潜伏してから飛行機で日本へ帰ればいい
誰が文句いおうと関係ないよ

There in no way Power Gate
will ever be a band like Dying Breed
Your “Power” will die out by next year for sure!

あとでみんなにきかれた
ミック・ジャガーとキース・リチャーズが再会した
ダートフォームの駅の２番ホームは
どんなとこだったかって
けど 正直よく覚えてない
真帆が両手をひろげた瞬間・・・・
まわりの景色は消えてしまったから

だってなんかもういろんなことがあり過ぎて・・・・
逆にもう・・・・
自分のベストを尽くすしかないっていうか・・・・

お金はいい！
値段とかつけられるもんじゃないから！

・・・・・・ おい蘭　
あのSGはコユキのものなんだ
譲り受けるなら
コユキの想いもきっちり受け取っていけ

かまわない これから先 なにがあろうとも
おれは確かに今・・・・・・ 確かに今・・・・
歩いている 最高の“仲間たち”と

ファンのつくる純粋なロック・フェスを
日本でやりたかった
そんな単純な動機で私の姉は
仲間たちとグレイトフル・サウンドを始めたわ
音楽で世界を・・・・ 人の意識を
変えられると思ってた人間よ

「私が聴きたいのは“真実”よ
　世の中に氾濫している
　もっともらしいポップミュージック
　そういうものを否定はしないけど
　私が聴きたいのは・・・・
　ミュージシャンの深いところから
　出てくる“真実”
　聴いてる人の人生と一緒に歩いていく
　“音楽”（真実）よ」

姉が死んで 私が受け継ぐことになって
業界のしがらみで
うまくいかないことも多かったわ
しょーもない金儲けの道具にされたり・・・・
今年のグレイトフル・サウンドに私は賭けたわ
姉の意志を継ぐのは今しかないって・・・・

「お前はなにを・・・・ 誰を目標にしてるんだ?」

「誰をって・・・・ そりゃ
　たくさん尊敬してる人はいるけど
　おれはおれにしかなれないよ・・・・
　おれは ただ BECKの中で
　みんなと生きていきたいだけだよ」

ただ一つ違うことは・・・・・・・
コユキは誰の背中もみていない
自分の道を歩いてるんだな
エディ(お前)は最後の曲をコユキに託した
おれでは完成できなかっただろう
エディ(お前)の意志をつなぐ
『DEVIL’S WAY』（この曲）は・・・・
エディ 今 おれは
最高に“焦っている”(楽しんでいる)
信じる奴の隣に立つ自分に・・・・
最高に興奮している！
一緒に演るって意味がわかった気がするぜ!!

一人一人別に歩む道もあった・・・・
でもこうして一つになってる
そう アルバムの意味はおれたち そのものだ
ONE BY ONE(一人ずつ)

ONE BY ONE(一つずつ)

そして
ONE BY ONE(一歩ずつ)

おれたちはつながってきた

・・・・・・
確かに届いてる
世界中の人でなくていい
こうして誰かの心に寄りそう歌をつなぎたい

さあ歌って これは君の歌だよ

この道はけっして甘くはないぞ
まずなんで自分が強くなりたいのか
その動機づけをハッキリさせなくては長くは続かない
才能か努力が足りなかったらいつでもあきらめさせろ