『ドミニック・ローホー』の名言│おすすめ本ランキングと名言集

巷に降る雨、人生の途中で必ず遭遇する雨、
雨を避けては通れない。
それならば、いっそのこと雨を好きになってみては?

庭に降り注ぐ雨の眺めは実に美しい光景だ。
でもそこから何か教訓めいたものを
引き出そうとしてはならない。
ただひたすら味わうのみ。

春に降る雨には、
まるで空が嬉し泣きしているような優しい雨がある。

雨が奏でる音色は、自然界に存在し得る
もっとも美しい音色だ。
それは息をのむほどだ。
その音色は、気持ちを落ち着かせるので
何時間でも聴いていられる。

雨が降ると、巷の人たちは
いつもよりも用心深くなる。
こうした天災によって発生する不都合は、
私たちに自分たちよりも遥かに偉大なものが
この世には在ること教えてくれる。

雨があなたの気を散らすのであれば、
そのまま邪魔をさせておいて、
いっそのことあなたの自我も
一緒に持ち去ってもらうとよいだろう。

シンプルに生きるとは、
日常の小さな幸福を妨げている
不要なモノを取り除くこと。

食べ物の質、飲み水の成分にこだわる人は大勢いますが、
すっきりと片付けられた清潔な住空間が、
こころの安定と気分にとって
同じくらい重要だということに気付いていない人は多くいる。

絶対に使わないモノを日々眺めて暮らすことは、
絶え間なく自分のだらしなさや誤って買ってしまったものや、
センスまたは良識のなさを見せつけられているのと同じ。

モノ一つ一つが自分にとって知人以上、
そう、友人のようでなくてはなりません。
そして、今そのモノと自分が
同じ価値観を共有できなくなったとしたら、
別れ時なのです。

少ないものに囲まれて生活することは一つの美の形。
生活を物質面においてぎりぎりまで浄化させてみると、
自ら取る行動までもが正確で優雅、
そして身軽になってきます。

モノを処分するのは、
モノの管理に時間を奪われることなく
まったりと怠惰な生活を味わうためです。
この満ち足りた優しい生活が、
あなたを幸せにするのです。

バラの花を差し出すその手には、
いつもかすかに香りが残る。
すなわち、相手に美しいものを差し出すとき、
実は差し出したほうも恩恵を受けている。

動物は私たちよりもずっと完璧です。
彼らは私はこれになりたい、あれになりたい
なんて言わないから。
彼らはただやりたい、
またはやる必要のあることをするだけ。

変えられるとわかっているものだけに集中しましょう。
代替不可能なものは受け入れて、
自分の中で変えることができるものは、
それを変えるために
精一杯勇気を振り絞ってみるのです。

孤独は、感情の成熟度と密接な関係にあります。
孤独は、人生を豊かにするために
寄り添ってくれる同伴者かもしれません。

情熱を持ち続けるために
怠惰になってみるのもひとつの方法かもしれません。
面白い小説を読んでいたら徹夜してしまった、
小腹が空いたのでバターをたっぷり塗った
焼きたてのパンを食べてすぐベッドに入り、
昼過ぎまで寝てしまった、
というような生活。

何もしない日というのも、
私たちの最も生産的な日々と同じくらい重要になります。
たいていこのようなときに、
ものごとがじっくりと熟成するからです。

自分に不向きな用事をするために、
自分のエネルギーを余計に注がない人は賢い人です。
さらに自分にできることの中で、
最良のものだけに絞れる人はもっと賢い人です。

私たちひとりひとりにできることは、
自分の持ち味を生かしながら、
夢と現実をうまく融合させて、
ありふれたものの中から
自分にとって特別なものを見つけ出す技を
磨いていくことではないでしょうか?