永松真依『鰹節を手削りする美味しい暮らし』の要約にもなる名言集

鰹節が大好きで、かつお食堂という
朝ご飯屋を渋谷で営んでいます。
メニューは基本的に一汁一飯
削りたての鰹節ご飯と一番出汁のお味噌汁。

朝は、パンケーキやカフェでゆっくりおしゃれな気分で過ごす。
そんな姿に憧れを抱きカフェめぐりに想いを馳せた時期もあったけれど、
だんだん年を重ねていくと、
純白のきらきらと輝くお米とお出汁の香りの
ホッとするお味噌汁が恋しくて恋しくて。

朝きちんとしたご飯を食べると、体が整い、
自分を大切にしてあげられているような。
そんな素敵な1日が迎えられるような気分になりませんか?

ご飯に、削りたての鰹節をのせる。
ありそうでない。古いのに新しい。
おかかおむすびなど、鰹節とお米の組み合わせは、
身近なところだとコンビニでも見かけるので
当たり前のように思えるけれど、
この味に出会ったときは衝撃でした。

大切にしているマイルールがいくつかあり、
そのひとつが鰹節は、
お一人さま分お一人さま分、手削りすること。

鰹節を削ると広がる幸せ、それは香りです。
削ったそばからミルフィーユのように
重なり合い漂う芳醇な香りは、
これでもかと言わんばかりに誘惑してくる。

お出汁の香りが空間まで演出してくれる。
いただきます
ああなんて幸せな朝。
なんだろう。ほっとする。
心も体もゆるんでいく。気持ちいい朝。
鰹節を削って丁寧に出汁をひく。
心に豊かさをくれるとっても素敵な日本の食文化。