ハ・ワン『あやうく一生懸命生きるところだった』の要約にもなる名言

ゲーテは言った。
「人生とは速度ではなく方向」
であると。ならば今、必死になって
一体どこへ向かっているのだろうか?

ほんの少し顔を上げて
周囲を見渡すだけで、
ほかの選択肢が
いろいろとあると気付くのに、
執着してしまうと
それが見えなくなる。
たった一つ、この道だけが
唯一の道だと信じた瞬間、
悲劇が始まるのだ。

そうだ、本来、
楽しむことが目的のなぞなぞに、
僕らはあまりにも死に物狂いで
挑んでいるのではないか?
答えを探すことだけ集中し、
問題を解く楽しさを
忘れていないだろうか。
なぞなぞは、
必ずしも正解しなくていい。
間違えても楽しいのだ。
しかも正解なんてないのだ。

少なくとも誰かのせいにするような
選択だけはするなよ。
成功しても、失敗しても、
すべて自分の責任。
そう思えば少し気が楽になる。
自分の人生なら、
そうすべきじゃないだろか?

最も簡単に、早く、
自分を不幸にする方法を探すなら
「他人との比較」をおすすめする。
これはかなりの確率で
不幸になれる方法だ。

何かを失うと、何かを得られる。
最近友人が恋人と別れた。
「いいなあ、これで
　他の子と付き合えるな。
　うらやましいよ」
何かを失った時は
失ったことに気を取られて、
何かを得ていることに気づかない。

期待していない状態からなら、
同じものでもかなり満足できる。

適度な言い訳は人生をおいしくしてくれる
味の素みたいなものだ。
言い訳とは、悩み多き現実社会で、
心折れずに生かしてくれる最後の砦。

劣等感は〝存在〟から来るものではなく
〝意識〟から始まるものなのです。
実際に存在が劣っているのではなく、
劣っていると思う意識があるだけなのですよ。

内向的な人間とは、
幸せが外側じゃなくて、
本人の内側にあるということを知っている人のことだ。
刺激を外に求めることなく
楽しむ方法を知っている。

幸せな人は、自分と同じ人生や生き方を
他人に強要したりしない。
自分が幸せかどうかわからない人だけが、
他人の人生を否定する。
〝自分のように生きろ〟と言うのだ。

僕は趣味がないんじゃなくて、
人に言えるような趣味がないだけだった。
あまりにも平凡すぎて、
誰かに自慢できるようなものじゃないだけ。

器が小さいのなら、
なみなみと注がなければいいだけ。
モノだって人だって、溢れると煩わしい。
素朴に、分相応に暮らしたい。
いつでも気軽に、身軽に生きたい。