『幡野広志』の名言│おすすめ本ランキングと名言集

自分がしあわせでないときは、
人のしあわせなんてよろこべないものだし、
誰かのしあわせなんか願えないものですよ。
キリストじゃあるまいし、
それがあたりまえで普通。

選択を人に委ねて決めてもらうというのは簡単でラクなんだ。
考えるということをしなくてすむからね。
でもこれは思考停止というんだ。

しあわせエリートってけっこう幻想です。
結婚だって100組結婚したら40組は離婚をするし、
60組の中にも離婚を耐えている層がいるだろうから、
絵に描いたしあわせエリートなんて
一握りだとおもうよ。

悩みは誰かにはなすだけで楽になるなんていうけど、
はなすだけで楽になるのは、
正直に本音をはなせたときと、
それを否定されなかったときだけ。

誰かの心を支えるというのは、
自分の心を削ることでもあるんです。
でも削ったぶんがそのまま相手の心に
上乗せされるわけでもないので、
共倒れになることもある。

後悔って簡単なんですよ。
情報がすべてそろってどうなるか結末も知っていて、
起こった事実にあーだこーだいう作業ですから。
大切なのはこれからを考えることです。

勝ち負けの世界で勝っているときは気持ちがいいけど、
自分よりも若い人には勝てなくて、
いつか絶対に負けるんだよね。
勝ち負けの世界で生きたいなら、
自分が負けることを許容する人になったほうがいいよ。

ぼくはジャイアンのお母さんも嫌いです。
ジャイアンの意見には耳をかさず、
やりたくない店番をさせ、
暴力でジャイアンを服従させる。
それでいて妹のジャイ子には漫画家の道を許す。
ジャイアンがイジメっ子になったのには理由があります。

批難してくる人それぞれにしあわせの価値観があり、
それが満たされていないから妬むわけです。
ひらたくいえば批難や中傷をしてくる人は
不満を抱えている人です。

あなたが自分にかけた呪いの言葉はいつか、
悩む誰かにあなたがかけてしまいます。

自分にいい聞かせたい言葉は良くも悪くも、
自分がそうおもいたいだけのことなんです。

言葉で人の歩みを止めることも、
背中を押すこともできるならば、
できるかぎりぼくは背中を押す人でありたい。