浦沢直樹『20世紀少年』の名言集「本気で勝負すると…………」

何かが変わると思った。
何かが変わると思った…
何かが……
第四中学校に、初めてロックが鳴り響いた。
でも………
何も変わらなかった…。

“次にこれを掘り起こす起こす時は”……
“俺達が、敵から地球の平和を守る時だ”……
俺達は今、あの頃夢見たような、大人になっているだろうか……
今の俺達を見て、あの頃の俺達は笑うだろうか………

夜のガラスに俺が映っていた。
そこにはマシンガンを手にした……
無敵の男が立っていた。

俺が……
地球を救うのか………
この俺が……

わからねえ。俺は神様じゃねえからな。
ただ……
ボウリングやる時、ガター狙って投げる奴あいない。
ストライク狙って投げなきゃあ始まらねえ。

ラブ&ピースは……一時中止だ。

あたしのおじさんは…
逃げることは恥ずかしいことじゃないって言ってた……
でも………
絶対に逃げたりしなかった。

俺を番号で呼ぶな。
俺を呼ぶ時は………ショーグンと呼べ。

あなたはいったい………
何をしたんですか……!?

いや………
これからやるんだよ。

第四中学校に初めてロックが鳴り響いた一九七三年のあの日………
俺は、何かが変わると思った……
あの曲が昼休みの学校に鳴り響いていた3分とちょっとの間………
俺は無敵だった……

昔……こんな奴がいた………
そいつはうだつのあがらない営業マンだった…………
商品の注文伝票、4個と書いてあるのに千個と間違えて、
上司に大目玉くらうようなな………
だが………
そんな男でも、立ち上がらなきゃいけない時がある。
戦わなきゃいけない時がある。

本気で勝負すると…………何かが決壊するんだ。