エッカーマン『ゲーテとの対話』の要約にもなる名言集「野蛮であるということは」

「人はいつも考えているものだよ、」
とゲーテは笑いながらいった、
「利口になるには年をとらねばいけないとね。
　だが実のところ、
　人は年をとると、
　以前のように賢明に
　身を保つことは
　むずかしくなってくる。」

誰でも旅行をするについては、
何を見るべきか、
何が自分に大切か、
を知っていなければいけない。

野蛮であるということは、
すぐれたものを認めない
ということではないか。

人は、青春のあやまちを
老年に持ち込んではならない。
老年には老年自身の
欠点があるのだから。

結局、最も偉大な技術とは、
自分を限定し、
他から隔離するものをいうのだ。

私がとっくに清算している
何らかの欠点を見つけては、
よく私を非難したものだ。
こういうお人よしの連中は、一番、
無害な敵といえよう。
何里も先を行く私のうしろから、
矢を射かけてきたのだからね。