この記事は、俳人『正岡子規』の名言を紹介します。
ネタバレになる台詞も含まれている場合があります。
ネタバレを気にしないという方は、
このままお読みください。
紹介した名言が、
新しい作品との出会いになることを願っています。
これだけ読めば見逃さない!
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ジャンプできる目次
俳人『正岡子規』の名言集
正岡子規『病牀六尺』の名言
悟りといふ事は如何なる場合にも
余は今まで禅宗のいはゆる
悟りといふ事を誤解して居た。
悟りといふ事は如何なる場合にも
平気で死ぬる事かと思つて居たのは間違ひで、
悟りといふ事は如何なる場合にも
平気で生きて居る事であつた
正岡子規『筆まかせ』の名言
文章は簡単ならざるべからず
文章は簡単ならざるべからず
最も簡単なる文章が最面白き者なり。
正岡子規 『墨汁一滴』の名言
美しき花もその名を知らずして
美しき花もその名を知らずして
文にも書きがたきはいと口惜し
希望の零となる時期
人の希望は初め漠然として
大きく後漸(ようや)く
小さく確実になるならひなり。
我病牀における希望は初めより極めて小さく、
遠く歩行(ある)き得ずともよし、
庭の内だに歩行き得ばといひしは
四、五年前の事なり。
その後二年を経て、
歩行き得ずとも立つ事を得ば嬉しからん、
と思ひしだに余りに小さき望かなと
人にも言ひて笑ひしが
一昨年の夏よりは、立つ事は望まず坐るばかりは
病の神も許されたきものぞ、
などかこつほどになりぬ。しかも希望の縮小はなほここに止まらず。
坐る事はともあれせめては
一時聞なりとも苦痛なく安らかに臥し得ば
如何に嬉しからんとはきのふ今日の我希望なり。
小さき望かな。
最早我望もこの上は
小さくなり得ぬほどの極度にまで達したり。
この次の時期は希望の零となる時期なり。
希望の零となる時期、
釈迦はこれを涅槃といひ
耶蘇はこれを救ひとやいふらん。
著者の心の賤しき事いふまでもなし。
自個の著作を売りて
原稿料を取るは少しも悪き事に非ず。
されどその著作の目的が
原稿料を取るといふ事より外に
何もなかりしとすれば、
著者の心の賤しき事いふまでもなし。
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