大塚篤司『白い巨塔が真っ黒だった件』の要約にもなる名言集

教授選の怖いところは、だれも本心を語らないことだ。
表ではニコニコと笑顔を作りながら、
裏ではしっかり算盤勘定を行う。
建前の言葉に惑わされず、
敵か味方かをきちんと見分けなければならない。

教授選は減点方式である。
例えば、手術が抜群にできる候補者がいたとしよう。
その場合、選考委員会では
研究ができないという声が確実に上がる。
研究業績が抜群の候補者は
臨床ができないと言われる。

臨床も研究も数字を残している候補者は
人間性に問題があると、
一部の悪質な選考委員から噂を流される。
つまり、気に入らなければ
なんでもありなのが教授選なのだ。

政治に振り回され、これまでの実績を
全く評価してもらえず苦しんでいたとき、
拠り所にしていた言葉がある。
あなたの足を引っ張る人たちは、
五年後に同じ舞台にはいない。

嫉妬や妬みに邪魔されたとしても、
頑張って結果を出し続ければ、
そんなネガティブな思いを跳ね返す場所に、きっとたどり着ける。
ぼくと同じように辛い経験をしている人、
いまも苦しんでいる人がいたら、
ぜひ頑張ってほしい。
周囲の評判や悪意に振り回されるかもしれない。
でも、そんなことに負けないでほしい。