- 『川上未映子』の名言がわかる。
- 『川上未映子』のおすすめ作品がわかる。
- 名言をキッカケに小説が読みたくなる。
2万以上の名言を集め、読みたい本が見つかる名言集ブログでお馴染みの、名言紹介屋の凡夫です。
この記事は、『川上未映子』のおすすめ作品と名言を紹介します。紹介する名言が、作品と出会うキッカケになれば嬉しいです。
ネタバレの可能性があります。
ネタバレを気にしないという方は、このままお読みください。
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名言で紹介する『川上未映子』のおすすめ本ランキング
『川上未映子』のおすすめ本を上から順に紹介します。取り上げている名言を読めばどんな本なのかわかるので、購入する際の参考になれば嬉しいです。
川上未映子『黄色い家』が読みたくなる名言
すごいよなあ、土地って。
すごいよなあ、土地って。
なんにもしなくても、毎月毎月
とんでもない額のお金が入ってくるんだよ。
それが死ぬまでつづいて、
なんの心配もなく暮らしていくんだよ。
っていうか、土地ってもともと誰のものなの?
地面でしょ?
金は権力で、貧乏は暴力だよ。
金は権力で、貧乏は暴力だよ。
貧乏人は最初からぼこぼこに殴られてるから、
殴られるってことがどういうことかわからない。
たこ殴りにされて、されつづけて、
頭も体もばかになってる。
それがあたりまえのまま育つ。
だからいろんなことがわからない。
でもわからなくても腹は減るでしょ。
でもわからなくても腹は減るでしょ。
腹が減ったら食い物がいる。
食い物を手に入れるには金がいる。
金を手に入れるにはどうしたらいい?
働けばいい? どこで? どんなふうに?
幸せな人間っていうのは、たしかにいるんだよ。
幸せな人間っていうのは、たしかにいるんだよ。
でもそれは金があるから、
仕事があるから、幸せなんじゃないよ。
あいつらは、考えないから幸せなんだよ。
口座にいくらあるか知らないですむような金持ちは、
口座にいくらあるか知らないですむような金持ちは、
ぬかれても気がつきもしないでいられる
ぼんくらの金持ちどもは、
なんの努力もしてないよ。
努力なんか必要ないし、
あいつら金持ちが金持ちであることに、
理由なんかないんだよ。
どれが正解かはわかんないけど、
どれが正解かはわかんないけど、
でも最初っから決まってることはあるよな。
でかいことは、なにも選べない。
親も、生まれてくるとこも、自分も。
川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』の名言集
真夜中は、なぜこんなにも
真夜中は、なぜこんなにも
きれいなんだろうと思う。
それは、きっと、真夜中には
世界が半分になるからですよと、
いつか三束さんが言ったことを、
わたしはこの真夜中を歩きながら
思い出している。
昼間のおおきな光が去って、
昼間のおおきな光が去って、
残された半分がありったけのちからで
光ってみせるから、
真夜中の光はとくべつなんですよ。
いるのよ、気質の初期設定が
いるのよ、気質の初期設定が
まるっと楽観的にできてる人って。
まるで悩まない人っているのよ。
どこから調達してんのか想像もできないくらいの
ポジティブさを生まれながらにもってる人っているのよね。
すすんで嫌われる必要もないけど、
すすんで嫌われる必要もないけど、
無理に好かれる必要もないじゃない。
もちろん好かれるに越したことないんでしょうけど、
でも、好かれるために生きてるわけじゃない。
楽なのが好きなんじゃないの?
楽なのが好きなんじゃないの?
他人にはあんまりかかわらないで、
自分だけで完結する方法っていうか。
そういうのが好きなんでしょ。
要するに、我が身が可愛いのよ。
あなただって皮一枚めくったら
あなただって皮一枚めくったら
そのへんのどこにでも転がってる
お粗末な欲望でぐちゃぐちゃなくせに、
自分がそれをできないからって、
ごまかして都合のいい物語をくっつけて
うっとりしてるのをみるとむかつくってだけの話よ。
そのときは意識していなかったはずのものが、
そのときは意識していなかったはずのものが、
存在していないように思えたものが、
記憶に残っていると思いもしなかったものが
まるで無音のまま高速で成長を遂げる
花の種のようにみるみるうちに育ちはじめて、
夜は、わたしの目と耳と胸を、いっぱいにした。
川上未映子『深く、しっかり息をして』が読みたくなる名言
真っ白な闇みたいな空間で、
真っ白な闇みたいな空間で、
言葉にしても誰に言っても
しょうがないようなもので、苦しんでいた。
それをどうにか和らげて、
また明日を何とかやりすごすちからをくれていたのは、
誰かの書いた小説や詩や、
そして誰かが鳴らす音楽だった。
どんなに鮮明な悲しみも苦しみも、
どんなに鮮明な悲しみも苦しみも、
時間が経つとどうしたって薄れるのは
今がどんどん更新されて、
常に新しい今に直面するしかないからだ。
人生の時間の感覚の中で今より強いものって、
そうないような気がするね。
仕事、恋愛、人間関係、それが何であっても、
仕事、恋愛、人間関係、それが何であっても、
ある舞台から自分がいなくなってしまうのは、
それはそれで、しょうがないことなのだ。
ただ肝心なのは、その舞台を自らが降りたのか、
あるいは降ろされたのか、
ここが大きな問題なのかもしれん。
会いに行こうと思えば
会いに行こうと思えば
今だってちゃんと会いに行けるはずなのに、
会いに行かなきゃ後悔することもわかっているのに、
どうしてか、大人になると体も心も色々なものがくっついて、
身動きがとれなくなって、いつの間にか、
大事なものが、なぜかだんだん遠くなっている。
不思議で、悲しい。
調子がいいときも、そうでないときも、
調子がいいときも、そうでないときも、
なんとなく、思いついたときにでも、
深く、しっかり息をしてみること。
そのあとのことは、そのあとやってくるものに、
まかせるような、穏やかさで。
今、そんなことを考えています。
川上未映子『春のこわいもの』の名言集
しあわせなことを想像しているとき
しあわせなことを想像しているとき、
胸のなかはあんなふうに
膨らむんだろうなというような雲をみた。
きみに会えたことは、
きみに会えたことは、
わたしの人生に起きた、
本当に素晴らしいできごとでした。
わたしを見つけてくれてありがとう。
わたしを好きになってくれてありがとう。
ねえ、戻れない場所がいっせいに咲くときが、
世界にはあるね。
知らないってのは損なことなんだな。
知らないってのは損なことなんだな。
ちゃんとした情報にありつけないっていうのは。
負けつづけるっていうかさあ。
狭い世界で取り残されていくっていうか。
美しさとかきれいさっていうのは、
美しさとかきれいさっていうのは、
例えば、しあわせとか愛とか
そういうなんかふわふわした適当なものとは
根本的に違うんだよ。
美っていうのは、どうしたってはっきりしていて、
ぜったいに見間違えようのないものなんだから。
美人であるだけで、その不機嫌も、
美人であるだけで、その不機嫌も、
わがままも、泣き言も失敗も、弱さも強さも、
ぜんぶがそろって威光になる。
ブスでは成立しないすべて。
何がしあわせかわからないけど。
何がしあわせかわからないけど。
自分が何をしあわせに思うかに気づくのが、
大事だと思うわ。
川上未映子『夏物語』 が読みたくなる名言
人ってさ、ずうっと自分やろ。
人ってさ、ずうっと自分やろ。
生まれてからずっと自分やんか。
そのことがしんどくなって、
みんな酔うんかもしれんな。
生きてたらいろんなことがあって、
生きてたらいろんなことがあって、
そやけど死ぬまでは生きていくしかないやろ、
生きているあいだはずっと人生がつづくから、
いったん避難しなもうもたへん、
みたいなときがあるんかもな。
子どもを生む人はさ、
子どもを生む人はさ、
みんなほんとに自分のことしか考えないの。
子どものことを考えて、子どもを生んだ親なんて、
この世界にひとりもいないんだよ。
女にとって大事なことを
女にとって大事なことを
男とわかりあうことなんかぜったいにできない。
これは本当だよ。
言葉は通じても、話が通じない。
言葉は通じても、話が通じない。
だいたいの問題はこれだと思います。
わたしたち、言葉は通じても
話が通じない世界に生きてるんです、みんな。
わたしの身に起こったことなんて、
わたしはべつに自分がとりわけ
不幸だなんて思っていないし、
可哀想だとも思っていないよ。
わたしの身に起こったことなんて、
生まれてきたことにくらべたら、
本当になんでもないことだから。
今を生きてる女たちの、
今を生きてる女たちの、
はるかに意味のある力になる。
具体的な力になる。指針になる。
これは希望なんだよ。
相手なんか誰でもいい。
女が決めて、女が産むんだよ。
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