『武田砂鉄』の名言集│おすすめ本ランキングと名言集

本屋は勝者のための空間ではなく、
敗者のための空間なんじゃないかと思っている。
誰でも敗者になったときは、
町の本屋へ駆け込んだらいい。

誰かが亡くなることに慣れなんてないのだろうけれど、
すっかり慣れているように見える人もいて、
そういう人は様々な喪失と向き合ってきたのだろうなと想像する。

わかってもらえないことや、
わかってあげられないことが、
ちゃんと心地よいままでいたい。
わかんない部分があるから
あなたと私は他人なんです。

これからどうしたいのですか、
とよく聞かれるのだが、
そんなのわからないしな、と黙っていると、
それじゃダメだよという顔をされる。
なんでダメなんだろう。

喜怒哀楽と、なぜか4つに分けられているものの、
一人の人間が常に持っているのは淋しいで、
この淋しいが消えることはないのではないか。

泣いてばかりいないで顔をあげろ
という者の言葉を信用してはならない。
顔をあげられるようになる時期は
外の人間が決めるものではない。

みんなが隣にいる誰かへの想像力をもつようになれば、
まわりまわって思いもかけない方向から、
誰かがわたしの小さな困りごとを助けてくれる気がする。

年齢を重ねるだけでは、大人としては未完成でしょうね。
理想に近づいたと思ったら、次が見える。
大人とは、その繰り返しなのかもしれません。

私は潔白です、悪いのは私以外です、
と吐き捨てる人が、
国の真ん中で大きな力を持ち続けていたりする。
主な仕事が隠蔽・改竄・忘却・密約ではないか
と疑われる人たちの逃げ足がとにかく速い。

選挙に出る人は、
とりあえず受かりたい人と、
あれをこうしたいから受かりたい人に分かれる。
せっかくの一票が前者に渡らないようにしたい。

アベノマスクの話をすると、
皆の顔がパッと明るくなる。
自粛生活の中で溜まっていたストレスを
アベノ マスクが引き受けてくれたのかもしれない。

今、あちこちで使われる
よくも悪くもという言葉は、
その後に続く内容に悪くもが含まれますよ、
どっちかっていうとそっちがメインですよ、
という宣告に等しい。

男の価値は、妻でわかる
という広告の文言に付け加えたくなるのは、
とか言っちゃってる男の価値の低さったらないよね!
しかない。