お笑い芸人『青木さやか』の名言集

高校に入って、両親が離婚することになった。
わたしからみると、離婚の原因は、母にあるように見えた。
神聖な母は、あっという間に汚らしい女に、
わたしの目には映った。

もし、母が選べるのだとしたら、
わたしはこの母を決して選ばなかった。
わたしはアンラッキーだ。
どうしてわたしには、
この母が割り当てられたのだろう。

なんとしても売れなければ。
親の嫌がるこの仕事で成功すればいい。
きっと、孤独も埋まる。
いろんな人が知ってくれて、
お金が入れば、何もかも埋まる。
何もかも、うまくいく。

有名になったら埋まると思っていた孤独は、
全く埋まらなかった。
それどころか知らない人が
自分を知っているということに、恐怖を感じた。
ああ、お金だけを持って、
売れていなかったあの日に戻りたい。

親になって気づいたことがある。
自分を大切にしていないわたしには、
自分の一番大切な存在である娘を、
大切にするのがとても難しいのだ。

娘にみんなそれぞれだからね
と伝えていきたいわたしが、
誰かを否定する生き方は、もうしたくない。
たとえ自分と考え方が違っても。
たとえ、自分を否定されたとしても。