『バカの研究』の要約にもなる名言集

本物のバカとは、
自らの知性に過剰な自信を抱き、
決して自分の考えに疑いを抱かない人間のことだ。

もしあなたが自分は賢いと信じ、
平均的な人間より優秀だと自負しているとしたら、
あなたはおそらく自分が気づかないうちに、
立派なバカになっている。

バカは群れをなして狩りをし、集団で思考する。
複数形は人間にとって何の価値もない。
四人以上集まったら、それはバカの集まりだ。

思慮不足、経験不足、判断ミスなどのせいで、
それによってもたらされる結果を予測できずにとる行動。
これを粗相という。
それによってもたらされる結果がどういうものか、
わかっていながらやってしまう行動。
これをバカという。

バカはものの見方が単純だ。
だから、桁の大きな数字、平方根、複雑な現象を苦手とする。

バカは信じる力に長けている。
陰謀論、月の満ち欠けの心身への影響、
犬にも効くとされるホメオパシー療法……。
ありとあらゆることを信用する。

バカは嘘つきより始末に負えない。
嘘つきは真実が何であるかを知っているが、
バカは真実には関心がないからだ。

本当に能力が高い人間は、
自らの能力を低めに評価する傾向がある。
逆にバカは、自分がバカかもしれない
という考えをこれっぽっちも抱かない。

わたしたちがバカとみなされるのは、
ほとんどの場合は話しことばのせいだ。
人間の知性は主に話しことばに表れる。