おすすめ『エッセイ』の名言集

どこにも出かけなくても、何かを得なくても、
小さな習慣をひとつ変えることで、
今まで見えなかった風景が見えるようになる。

私ができるのは、
今日より明日がちょっとだけよくなるように、
毎日5ミリずつ、
いろんなことを試しながら進んでいくことだけ。

今の人生の横にもう一本別の道がある、
ということに気づけば、
生きるのがラクになる。

心が弱るということは、
自分の小ささを思い知るということです。
だから、凹んだり、落ち込んだりしたときは、
元気でイケイケの自分の裏側に
こっそり隠れていた
もう一人の自分と出会い直すチャンス。

若い頃は、ワクワクって外にあるもの、
と思い込んでいたけれど、
歳を重ねるにつれて、
ワクワクは毎日の生活の中で
無理をせず手に入れられるもの、
と思うようになりました。

ずっと上り調子でいけたらいいけれど、
そうはいかない。
だったら、衰退しても
私は幸せでいられるってことを証明したい。

目の前にあることを淡々と続けていたら、
いつしか時が、何かを育ててくれる。
自分の人生は、自分の力で
組み立てている気になっていたけれど、も
しかしたら、生きていくということは、
もっとナチュラルな、ゆるやかな
当たり前の繰り返しなのかもしれません。

うれしいと思っても、
そんな簡単に笑えるもんなんだろうか。
みんなは、本当におかしくて笑っているんだろうか。
泣くこともそうだ。
あたしは、感情と涙がうまく繋がらない。

その価値観は使い方によって
いくらでも変わっていく。
金銭感覚というのは
ほんの些細なことがきっかけで狂い、
麻痺していくから。
特に裸になる事に慣れきってしまったり、
それで稼ぐ事を
「ちょろい」「楽」「簡単」などと
思ってしまったら最後だ。

悲しいなんて感情は、隠すのではなく、
その上を踏んづけて越えてゆけばいい。

人に見られる仕事というのに
つきまとうリスクの一つは、
「他人からの誹謗中傷に耐えなくてはいけない」こと。
いくらこちらが相手を理解しようと試みても、
相手側にこちら側の考えを
受け止めようとする姿勢がないなら、
話なんて果てしなく平行線で、
交差するときなどやって来ない。

いつかは、たまには、上に立ちたい、
そんな気持ちが誰しもあると思うの。
だからマウント争いが生まれる。
毎日マウントバーゲンセールな社会でダルおも。

SNSを見るときは
劇場拝見させていただきます
という気持ちで見ること。
そこにある投稿はその人の一部であって、
それをそのまま自分の日常と
比較したら高低差で死ぬ。
キラキラして見える人でも、
SNSに投稿しない姿って絶対あるんだよ。

しんどい日は、
んじゃ今日も適当に呼吸よろって
自分に声かけて過ごせたら◎だと思う。
ウチらセルフでメンタル衛生
守ってかないと普通に土還ってまう。

メンタルって毎日日雇いでやってくる
新規のバイトなんじゃないかって思う。
引き継ぎとかされてないから、
昨日のテンションを今日も継続とか難しい話。

自分最高大丈夫って思うためには、
他人からの愛が必要なときもある。
自分もうだめゴミカスクズって思ってる日も、
誰かからの優しい言葉
1ミリくらいで復活したりする。
そんなもんだよね。

私たちの心の底、
その奥底にある悲しみまで探し当て、
慰めの言葉をかけられる人は多くない。
それができる唯一の人間がいるとするなら、
それは自分だけ。

多く傷ついた人ほど明るく笑い、気を遣い、
平気を装おうと努める。
抱えている傷を誰にも見せたくないから、
心の奥底に開かずの間を持っている。

自分でも忘れていた傷にふと涙するような瞬間は、
至って平凡な日にも出し抜けにやってくる。
例えば、誰かにこんな一言をかけられたときに。
本当に大丈夫?

人生の模様や方向は人それぞれなのに、
私が進むべき道をわざわざ人に尋ね、
自分に欠けた部分を誰かの何かで
満たしてしまおうとすること自体が、
そもそも間違いだった。

幸せになりたいなら、
私たちは何かを解決しなければならない。
だから幸せは一種の行動であり、活動なのだ。
幸せは黙って与えられるものではない。

泣くなよ。誰だってそうやって生きているんだ。
毎晩暗闇で寝返りを打ち、
朝が来れば取るに足らない希望を一つ胸に抱いて、
また出かけるんだ。

歩くことに、いつも必ず目的地が必要なの?
人生だって、散歩するように
ただ歩いても悪くなさそうだけど。

私が最終的に下した結論は、
世間から価値のない人間だと思われても、
私は自分を大切にして、
自分らしく堂々と生きていけばいいということだった。

嫌われないように生きてる人は
それがバレると嫌われる。
好きに生きろよ。
どうせ嫌われるんだから。

私が最高なら誰といても最高。
どこにいても最高。
何をしても最高

まあ、何だかんだと表現なんぞやっているのは
自分の不幸を売り物にしているあわれな人種だが、
とかくこの世は他人の不幸を食い物にしないと
幸福なんぞというものにはお目にかかれない。

いちばんズルいやつらは絶対傷つかないのだ。
だまされるなよ。
きれいごとの話の裏には
必ずえげつない現実が付着しているんだ。

エネルギーは時間なら、
時間はあくまで負の時間でしかない。
時は金なりじゃないのだ。
時は罪。時は刑罰、時は懲役なのだ。
とりまく時間はすべて逆もどりはしないからだ。
ぼくらに出来ることは、
時間を捨てて別の空間に移ることではない。
時間を壊す作業を
徹底的に自分のものにすることだけである。

キリストの言葉は愛である。
しかし、ぼくには愛は、
対幻想の沈黙に対する不可能さの具現化という、
せつない方向しか残されていないような気がする。
うたは、愛するための「ウソ」なのだ。

スポーツでも、
技術向上のための最も手っ取り早い手段は
〝他者と競わせる〟ということなわけで、
読者の競争心に火を点けるために
考えられたのが〝おしゃれグランプリ〟

結婚したことの最大の幸福は、
結婚できないんじゃないか
という不幸から逃れられたこと。
結婚したことの最大の不幸は、
誰と結婚しようかなあ、
と考える楽しみを失ったこと。

ずっと一緒にいたい、という執着より、
いつかは別れる、という覚悟を。
なにかしてほしい、という甘えよりも、
なにかをしてあげたい、という御節介を。
哀しい、という脆弱性よりも、
哀しくさせられて嬉しい、という少しの異常を。

好きなものを好きだと言い続けないと、
好きな人は寄ってこない。
嫌いなものを嫌いだと言い続けないと、
嫌いな人は離れていかない。

好きな人を好きになったきっかけが、
見た目でも行動でもなく、
その人が書く文章だった時、
上手くいくことが多かった。

友達との写真をSNSにアップし続ける人に
本当に足りないのは、友達だと思う。
お金のことばかり話す人に
足りていないのが預金であるように。

人生という存在の前では、
私たちは赤子のようなものだ。
なにしろ、まだ人生を1回も生き切っていないのだから。

どんな人間だって、一人で生きるのは辛い。
クラスで下を向いて、
周りのことなんて気にしないように
強がっている子も心の中では泣いている。

存在するのが辛い場所からは早く逃げるのがいい。
それが無理だとしたら、
少し我慢して時間が経つのを待つといい。
そのうちに周りの環境が変わり、
いつの間にか違う場所に
立っているというのはよくあることだ。

どんなにたくさんの映画を見ても、
どんなにたくさんの小説を読んでも、
体験するということには敵わない。

川の流れは一つとして同じ瞬間はない。
常に動き、姿を変えている。
私たちの人生も進んでいないように思えても、
実際は次々と姿を変えて進んでいるのだ。

自分がどんな人間かというのは、
人と対話し、関わり合うことで見えてくるもので、
一人だけでは自分が何者なのか、
どうやっても見えてこない。
見えたとしても、大きく見えすぎたり、
小さく見えすぎたりして、正確な形にはならない。

生き続けることで、
新しい人と出会うことができ、
新しい喜びが生まれる。
そして、気が合う人との出会いは
それだけで生きる勇気になる。

未来というのは誰にも中身がわからない。
未来の箱を開けても丸めたティッシュや
食べ終わったお菓子の袋くらいしか
入っていない可能性もある。
しかし、よく探せば
輝くような何かが入っているかもしれない。

人に与えられた人生という箱には
ゴミと宝石が両方入っていて、
生きることとは、
その中から宝石を探し出す作業なのかもしれない。

〝フランス人女性は良い年のとり方をする〟と言われる。
〝若さ〟というものに執着したりしない。
負け戦だとわかっているから。
それよりも、実際よりほんの少しだけ
若く見られたらいいなと思う。

年齢とは、内側では簡単に
着替えることができる〝衣装〟であり、
私たち自身が自分の意志で纏い、
放つことのできる〝雰囲気〟でもあるんだ。

自分が望むような顔で生まれることができて
ラッキーだなと思う人もいれば、
決してそうではない人もいる。
でも、人生にはそうした
不平等を覆すだけの時間がある。
これは、とても幸運なことだ。

自ら手を伸ばさない限り、
誰も私にそれを与えてくれたりはしない。
必要なのは、〝自分でやろう〟と、
自分自身に言い聞かせて決断することだったりする。

10代の頃は大嫌いだった
〝完璧からはほど遠い感じ〟を、
自分のなかで熟成させていく。
それは個性を作り上げるうえでの
大きな強みになっていく。

もし行き詰まったらそこに執着しすぎないこと。
強行突破するのがいいとは限らない。
その代わり、抜け道がないか探してみる。

私たちはみな完璧な存在などではなく、
ときに間違った道も選ぶ。
経験を通してそれがわかったからこそ、
相手にも完璧さを求めなくなったのかもしれない。

ワインを飲みながら夕暮れの風景を眺め、
これからはじまる〝最後の晩餐〟になるかもしれない
食事のことを考えるのが、
今年75歳になる私の至福の時間である。

メシは決まった時間に食え。
この言葉は私がフランスに留学したときに覚えた金言で、
以来50年、なにがあっても
かたくなに守り続けている。

肉を見ながら、
自分がその肉になったつもりで
火の熱さを感じながら、
中がどこまで焼けたかを
判断できるのがよい焼肉師だ。

ワインは冷えた白ワイン。
洋食でも和食でも中華でも、
なにを食べるにも白ワインだ。
赤ワインを飲むのは、
ステーキとかシチューとか、
牛肉をメインに食べるときに限られる。

最後の晩餐で、
ダイエットをする奴はいないだろう。
だからダイエットはいつも〝明日から〟と決まっている。
が、毎日が最後の晩餐なのだから、
〝俺たちに明日はない〟のである。

決定的に死にたくなる出来事は、
そんなに起きないけれど、
日々少しずつ磨耗して、
〝どっちかというと消えたい〟
くらいの傷だらけで生きている。

ついてる人生とは、
面倒な人と関わりが少ない星の下に
生まれてくることなんじゃないか。

人と話すときマウントを取らないと
死ぬんじゃないか、
という人間がこの世には存在している。
とにかく自分は物知りで社会経験もあり、
金にも不自由していない。
さらにマナーも熟知しているんだぞ、
と無言で訴えてくる人間がいる。

つまらない大人の話を聞いてあげることも、
まともな大人の役割だと思うよ。

世の中にこれしかない!
なんてことはないから。
そもそも答えなんてないから。
あっち行ったりこっち行ったりしてる間に
おしまいになるだけだから。
好きにやれよ。

いろいろな人生がある。
道もそれぞれいろいろだ。
舗装された高速道路、砂利道、けもの道、道なき道。
でも案外僕たちは、
その行き着く先が同じようなものだ
ということを忘れがちだったりするのかもしれない。

喫茶店での体験は、
一般的に華やかなものではないけれど、
〝トリップ感〟があると思う。
少し〝現実離れした〟情緒がある。

喫茶店で一服することは、
華やかな時間、というよりは
〝やさしい逃避〟。

夜の喫茶店で、
OFFスイッチを入れる時間を
持ってみるのはいかが。
会社でも家でもない、
個人が尊重される空間で
少しだけ羽を休めて、カフェインを入れる。
ときには、パフェなどの甘いものも入れると、
疲れた脳にきゅっと沁みて、癒しになる。

華やかに咲き誇るには、
根を張るための時間が必要だから、
つらいことがあるたびに、
それを栄養分だと思って、
花がきれいに咲くのを想像しながら耐えている。
生きるってほんと花みたい。

私たちの胸の片隅では、
いつも説明できない寂しさと
疎外感がこだましている。
それはどんなに親しい友達や家族でも解決できない。

世慣れした私の社会性と、
未だに洗練されない私の社会性。
二つの社会性を持った社会人として生きている。
このどっちつかずの社会性は、
いつか一つになるのかな?

SNSのイメージが
すべてじゃないことを知ってはいても、
好奇心で他人の人生を覗き見していると、
うらやましさと嫉妬がセットメニューでついてくる。

好きなように生きるって、
ときには闘いなのかもしれない。
他人に惑わされないための闘いでもあるけれど、
いちばん大事なのは、
他人に惑わされることが
当たり前になっている自分自身との闘い。

今、多数派の人と違う方向に行きたいなら、
つまらない言葉に傷つかない練習が必要。

ほんとに簡単なことが一つもないよね。
生きるって。
でも、他人の視線から自由になろうと
頑張ってるうちに、
ちょっとは自分らしくなるんじゃないかな、
なんて思っている。

どんな設定をつくっても、
キーボードを叩いて
ツイートするのはお前だからな。
必ずそこにはお前自身が反映されるんだよ。

どうやら番組の情報を
ただツイートするだけよりも、
私が個人的に感じたことや
ちょっとした裏話、
軽い冗談のようなものを混ぜたほうが、
みんなと会話がしやすくなる
ということがわかってきました。

いかにも人間がやりそうな、
うっかりミスや打ち間違いがあると、
プログラムのことを
人間だと思っちゃうんだよな。
そういう間違いは、
人間っぽさを感じさせる基本なんだ。

フォロワーの数が増えると、
何をツイートしても、
おもしろがってくれる人と
不愉快に思う人が出てくるんですよね。
そうなると、誰からも文句言われないような、
うやむやな言い方をしそうになる。

空想するということは、
自分と向き合うということでもあると思う。
空想上の生物と交流していると、
思いがけない自分の心が見えてくることがある。

空想するということは、
小説家は、痴人と賢者のために存在する書記。

空想するということは、
いろいろなものを失いながら、
それでも私たちは思春期を生き延びた。
試行錯誤しながら、
それでもなんとか身を守り、
未来まで、必死に自分を運んだ。
その未来を、今、自分が生きている。

果たして僕たち独身は難ありなのでしょうか。
確かに小さな欠点はいくつかあれど、
ポジティブに捉えれば
個性と言えなくもないものばかり。
致命的な欠点はきっと一つもない。

僕たちは不幸なんかではありません。
各々が誰にも見つからない場所に
寂しさや不安を隠しながら、
毎日楽しく生きている。

アラサーよりもアラフォーのほうが
間違いなく楽しい。
小さなことに喜びを見出せるようになり、
許せる範囲も広がり、
かわいいと思える対象が増え、
人間としての器が大きくなるような気がします。
ようやく大人になったような感覚です。

大人になってからの友達って
〝一緒に遊んだり飲んだりする仲間〟じゃなくて、
〝ダサい部分、かっこ悪い部分、
　失敗や失態やずるい部分を開示して笑い合える相手〟

毎年、〝今年はこれをやったな〟という、
いつでも思い出せるハイライトを
積み重ねようと思います。
10 年先、20 年先に
〝2021年はこれやったな〟と
鮮明に思い出すことができるハイライトを、
たった一つだけ。

それを、毎年積み重ねる。
それが一所懸命生きるということであり、
悔いのない人生につながる
という結論に至りました。
忘れませんように。

生活の中に、青春を懐かしむ
余白をもつ人間のことを
大人と呼ぶのだとすれば、
私の心はずいぶん前から
すっかり大人になってしまっている。

人はみな〝幸せになりたい〟
と簡単に口にするのに、
〝幸せである〟とは口にしない。
何を幸福とし何を不幸とするかなんて、
私たち、自分自身が決められることなのに。

欠けているものほど美しい、と思う。
それは容姿だけでなく、
人間すべてが有する魂についてもだ。
足りないものを埋めようとすることも、
足りないものを足りないものと
受け入れようとすることも、
そのすべてが優しい美しさなのだ。

みんなが嫌うから嫌う、
みんなが叩くから叩く、
みんながやるからやる、
みんなが好きだから好きになる。
気づけば他人の意思が
自分の人生を乗っ取っている。

世の中は私たちのやることなすこと
すべてに逐一理由を求めてくるけれど、
理由なく始まったり理由なく
終わったりすることだってあるんだぞ!
って、言いたい。

なぜ人間は酒を飲み、
自ら不具合を求めるのか?
人間の脳には機械と違って、
数字だけじゃなく、
嫌な記憶がたくさん詰まっているからさ。

物事には多面性がある。
よく”悩みがなさそうだね”と言われるが、
私に悩みがないというよりは、
物事には無限の解釈があることを知っている、
というのが正しい気がする。

できないことをできないまま生きていくことは、
そんなに悪いことなんだろうか?
と大人になった今、強く思う。
私にできないことは、できる誰かがやればいい。
そのためにこの地球には
75億もの人間が存在しているのだ。

頭で世界を見てはいけない。
頭ではなく、こころを通してものを見なさい。

赤ん坊を持つってことは、
顔にタトゥーを入れるようなもの。
実行する前に、本当に自分が
それを望んでいるかどうかを、
よく確かめなくてはだめよ。

〝美しき無為〟は誰もが憧れるゴール、
最も言祝がれるべき究極の達成となる。
より楽しく、より徹底的に、
なにもしないでいられる人ほど、
人生の山をより高みまで極めた人と見なされる。

孤独でいなさい、リズ。
孤独を詳しく調べて、
孤独の地図を描きなさい。
そして孤独と親しむの。
人生で一度くらいは、
人として大切なこの経験を喜んで受け入れなさい。

あんたは自分の考えを選ぶってことを
学んだほうがよさそうだな。
なに、そんなのは毎日の服を選ぶようなものさ。
これは自分で開発できる能力なんだ。
自分の人生を自分でどうにかしたいのなら、
心に働きかけろ。
それ以外に方法はない。

いつか訪れる日を待って生きるのは、
人生の限られた時間の有効な使い方ではないな。

愛のためにバランスを失うことも、
バランスのとれた人生を生きることの一部よ。

本の形で自伝を出したくはないねえ。
だって、それには最終章がないだろう?
つまり、わたしが死ぬのを望まれているってことだ。
違うかね?

一番素晴らしい思い出は、
この仕事ができたことそのものかな。
素晴らしいロケ地に
バカみたいに朝早く到着して、
だんだん日が昇ってくる様子を
みんなで見ているんだ。

わたしはね、怪物をうまく演じることができるんだ。
怪物を理解しているし、
頭のおかしい人を理解しているからね。

厳しいトレーニングをしているんだ。
毎日3分、ランニングマシンで走って、
寝っ転がってウォッカ飲んで葉巻を吸うよ。

意見が衝突するときも、
穏やかにしなさいね。
相手のいいところを見つけましょう。
悪いところは、
誰か他の人が散々に批判しますから。

結婚は嫌いじゃないさ、だから4回もした。
まあうまくはいかん。
ひとりの時間が欲しくなるものだ。

男は人生のうちで2種類の人にだけ嘘をつく。
警察とガールフレンドだ。

人生に不満はないよ。
素敵な女性の友達もいるさ。
でも、彼女らとディナーに行くのには
飽き飽きしているんだ。
だから料理してくれる人を雇った。
食事は家で食べるほうがいいね。

サオリちゃんって、
いつもねじねじ悩んでるよね。
なんかいつも難しい顔しててさ。
ねじねじ悩んでるって感じするじゃん。

普段は自分を卑下してしまうことの方が多いのに、
何かを作っているときは
〝自分なんて駄目でもともとだ〟と思うことができず、
過度に自分に期待してしまっている。

何十万人何百万人に届くものを作ることが
どれだけ大変なことなのかを、
私は音楽業界に入ってからこの10年でよく見てきた。
ただ大衆に媚びを売っただけで
ヒットを出すことに成功した人など、
見たことがない。

大人になると、
身近な誰かに全力でもたれかかることが
出来なくなってくる。
守りたいものばかりが増えて、
そして、自分に手が回らなくなる。

〝ごめんね〟〝いいよ〟
では済まなくなってしまう大人の世界では、
多くを語らずに乾杯するということが、
どんな言葉よりも意味を持つことがあるのだ。