『日本の歴史(日本史)を学び直す』おすすめ本の名言集

現代の世界情勢を見ても、
ほとんどの揉め事、紛争、戦争は
宗教に起因しています。

権力の最高位にある天皇を打倒するのではなく、
天皇の内部に取り入ることで
実質的な権力を握るという
この摂関政治は、
極めて日本的な政治システムといえるでしょう。

つまり、新たな組織が形成されるためには、
それまでの利用できる権威（天皇の血筋）が
モノをいうのです。

征服がいつまでも安定しないのが、
これまた歴史なのです。
その要因とは、
内部崩壊と、外からの征服です。

急激な変革と断絶を好まず、
むしろゆっくりと順を追って変わり続け、
進化することを好む。
これが、日本の特質なのです。

産業革命によって
効率化を優先させるようになった人類は、
働き方も効率優先で考えるようになりました。
そこで生まれたのが、会社という組織です。
つまり、人間を効率にはめ込むための器として、
会社は生まれたわけです。

この昭和の戦後の経済的繁栄は、
たまたま戦争と関わらずに済んだ
日本史の中での
幸運期だったのかもしれません。

産業革命から続いた、
資本主義・民主主義の流れが、
この情報革命で
大幅な構造転換を進めることになります。
それは価値の多様化です。
今まで価値のあったものがなくなり、
また価値がなかったものに価値が出てきます。

歴史という大きな流れのなかで
必要とされた者が勝ち、
必要とされなかった者が負ける。

権力者が若い美女を求めても
あまり非難されないのは、
権力自体に価値があるからで、
権力と若さや美貌が等価交換されているため、
分相応と見なされるのです。
一方、権力も名声もない老人が、
若い女や男を求めると
分不相応な奴と笑われ、見下される。

百八歳まで生き、
徳川幕府の精神的支柱となった天海もそうですが、
老いてなお人々に尊敬され、
その道を切り拓いていく
爺たちに共通するのは「柔軟性」です。