『枡野俊明』の名言集│おすすめ本ランキングと名言32選

他人の価値観に振り回されないように、
余計な悩みを抱えないように、
無駄なものをそぎ落とし、
限りなくシンプルに生きる。
それが、〝禅スタイル〟。

何も考えない時間。
それこそが禅的生活の第一歩でもあるのです。

禅の世界で書や絵を嗜むとはどういうことなのか。
それは価値ある作品を残そうとか、
上手か下手かという次元のものでなく、
自分自身をそのなかに投影させようとする行為なのです。

不思議なものでお金とは、
執着すればするほどに逃げていくものです。
お金のことを考えるのではなく、
今自分がやるべきことだけを考える。
どうすれば社会に貢献できるのか。
自分は何をすれば世の中の役に立つのか。
それをしっかり考えて行動していれば、
必要なお金は世の中を巡りめぐって、
自分のもとにやってくるでしょう。

他人と比べたところで、
自分は何ひとつ変わらないのです。
知って欲しいのはこの一点です。

自分を見つめ、
以前の自分といまの自分を
比較することで、変化を感じる。
それ以上の自己検証はありません。

短所を補うより、
長所を磨くことのほうが、
ずっと効果は上がりますし、
だいいち、取り組んでいて楽しい。

過ぎたるはなお及ばざるがごとし。
配慮も過ぎると、そこから
一歩も進めなくなるのです。

やってみなければ
失敗するかどうかは
わからないのです。
わからないことは放っておく。
失敗に縛られない。
それが禅の根本的な考え方です。

失敗を学びと受けとめるための
ポイントはたったひとつです。
「失敗した過去は
　やり直すことができない」
ということを胸に刻む。
ただ、それだけ。

世の中に思いどおりにいくこと、
思いどおりになることなど、
滅多にないのです。
それにもかかわらず、
思いどおりにしようとするから、
やっかいなことになるのです。

自我の強さは心の脆さ。
ひとつ剥がせば、
ひとつしなやかになる。

孤独とは自由。
自分を見つめ直すと図太くなれる。

長所を自覚すれば、本物の自信が
持てるようになります。
それが「図太い自分」を
育てることにも繋がるのです。

禅の考え方からいえば、
落ち込んだときにすすめたいのが
身体を動かすことです。
なかでも「掃除」がいちばん。

その瞬間、「嫌だ」と感じるのは
自然なことですし、
それはそれでいいのです。
大切なのはその思いを
その場に置いてくること、
その場で断ち切ってしまうことです。

損得にこだわると、心は窮屈になります。

「でも」からは何も始まらない。
図太く動けば解決が見えてくる。

仕返しを考えるということは、
すでにその過去から切り離されている
現在を、相も変わらず
裏切られた自分として
生きることです。

心で思っている間は、
怒りの出口が塞がれているのです。
書くという作業は
その出口を開くことだといってもいいでしょう。

坐禅の意味は
心のなかの自分とじっと
向き合うところにあるのです。

まわりのなかでどうか？　
ではなく、
自分の信条を貫いて生きる。
究極の図太さとは
そういうものではないか、
とわたしは思っています。

禅はどんなものも、
どんな人も、他とは比べようがない
絶対の存在と教えます。
あなたもそうですし、
他人もそうです。
比べようがないのです。

人に対する好ましくない感情や
ネガティブな評価の背景には、
実は色眼鏡をかけた自分がいるのだ
ということを知ってください。
それを外したら、
見え方はガラリと変わったものになる。

いつだって、どこでだって、
誰もが主人公になれるのです。
まず、心の置きどころを定める。
いまできることに集中する。
そこから始めませんか?

所作の美しい人を見て、
〝素敵だなぁ〟〝かっこいいなぁ〟と感じるのは、
そのとき同時に、
その人の心の美しさに触れているから。

所作を整えることは心を整えること、
所作を磨くことは心を磨くことです。
そして、ぜひとも知っていただきたいのは、
心に比べると、所作は整えたり、
磨いたりすることが比較的やさしいということ。

簡素さは美しさの原点であり、
そして終着点でもある。
簡素になればなるほど美しい。

足元は重要です。
居住まいを正していても、
足元がだらしなく乱れていたり、
落ち着きなく動いていたりしたら、
間違いなくそれですべては台なし。

たったひとつのことを心がければ、
美しい所作で食事ができる。
私はそう考えています。
そのたったひとつのことが、
〝箸や器を大切にする〟。
これだけです。

使い捨てが当たり前のようになっている今だからこそ、
古いものを大切にする心がキラリと光ります。
とくに手づくりのものは、
古くなって独特の風合いが出てくる。

忙しいということは、
心を亡くすこと です。
多忙さのなかで、なお、
ゆったりとした時間を持つ。
心を整え、しなやかにしていくためには、
そのことが不可欠。

理屈も能書きも脇に措いて、
とにかく正しい所作を、
気持ちを込めて繰り返しやり続ける。
その先には必ず、
美しい自分を見つけているあなたがいます。

禅はひとことでいえば、
生き方をきわめるもの、
少しかみ砕いていえば、
人生を整えるものである。

授かっている命を
蔑ろにすることはできません。
生かされている自分を
いい加減に生きることなどできないでしょう。
一日一日を、いや、一瞬一瞬を、
一生懸命に生きていくこと以外、
命に、生に、
応える方法はないのです。

経験とは、みんなが
失敗につける名前のことだ。
失敗はかけがえのない経験なのです。
経験が自分を成長させる
糧であることはいうまでもないでしょう。
ただし、条件があります。
一生懸命やって失敗すること、
全力で取り組んで失敗すること。

心に乱れが生じたら、
心が騒ぎそうになったら、
まず、呼吸をととのえる。
それが禅の手法です。

ながらは、禅の修行で
まずもって排除すべきことです。
食事をするときは、テレビを消し、
新聞も置きましょう。
そうすることによって、
食事の味わいが格段に増します。
箸を使いながらチラチラテレビの画面を見たり、新聞に目をやったりしていたのでは、味わうどころか、何を食べているのかさえわからない。

自分は自分で絶対、人は人で絶対。
その人をあるがまま受け容れる。
それが人づきあいの原点です。

一日一禅＝ゆったりとお茶を味わう、
丁寧にごはんをいただく、
洗面台を使ったら、水滴をきれいに拭っておく。
一日に一つ、禅の教え、
考え方に則った行動、振るまいをする。

世の中には、自分の力ではどうしても
コントロールできないことがたくさんあります。
他人のこと、過去のこと、未来のこと
……それらは放っておく。
そこに心やエネルギーを費やさず、かわりに
いましていること
いまできることに全力を傾けましょう。

自分にとって大事でないことは
どうでもいいこと、
自分にできないことは
やってもしかたのないこと。

本日より、自己評価の基準を
他人の目から昨日の自分に変える。
そして昨日できなかったことが
今日できるようになることに
喜びを見出していきましょう。

自分は自分以上でも以下でもありません。
誰かと比較せず、世間の価値観とは関係なく、
あるがままの自分を見て、人にも
あるがままの自分を見せていけばよいのです。

事の大小を問わず、世の中全般、
自分の思いどおりになることなどほぼない。
別のいい方をすれば、
自分の思いどおりになるのは自分だけ。

そもそも人生を生きるとは、
シナリオのない芝居を演じるようなもの。
予期しないことの連続だからこそ、
自由にアドリブを繰り出しながら
演じる面白さがあるのではないでしょうか。

起こってもいない未来を心配することは、
今という時間を無為に過ごすことと同じです。

自分の人生にとって大切なものとは何か。
ほんとうに必要なものとは何か。
絶対に手放してはならないものとは何か。
それが見えてきたとき、
人生は豊かなものとなっていくのです。

人間とは他者を通して自分自身を見ている。
自分がどういう人間なのか、
自分の存在意義はどこにあるのか。
その答えは自分一人の中からは生まれてこない。
他者という鏡を通してこそ、
自分の姿を見ることができるのです。

自分よりも幸せな人に出会うと羨ましく思い、
自分よりも不幸な人に出会えば
心の中でほくそ笑んだりしている。
そう考えれば、誰かと比較することは
とても悲しく見苦しいことだと思いませんか。