『猫組長 (菅原潮)』の名言│おすすめ本ランキングと名言集

マネーを大量に供給するということは
「信用の強制膨張」である。
その強制膨張が、
金融商品への信用の膨張を生んだ。
マネーと金融商品で信用が拡大再生産された結果、
その片隅でカルトが生まれた。

すなわち、「FIREムーブメント」
に向かう心理の正体は
「資産形成」という「投資心理」ではない。
「早く労働から逃れたい」という
「逃避心理」だということになる。

コロナ禍相場における新規参入者の動機は
変動する株価だ。
現在では機関投資家の多くが「AI」を所有している。
同じ生息域で同じ方法をとれば、
資本力が大きな側が、
資本力が小さい側を
「養分」とするのは目に見えている。

格差を無くし平等な社会を目指す
共産主義がもっとも格差を生む
という皮肉な現実を浮き彫りにしている。

サラリーマンや役人は
接待で訪れる高級クラブに網をかけておけば、
いくらでもひっかかる。
彼らは金と女の誘惑に弱い。
一度手を汚せば、倫理観より欲望が勝つようになる。
こうして夜の街を舞台に、
黒い人脈は表の世界へ浸透していく。

小悪は光を当てられるが、
巨悪が闇に葬られるのは世の常なのだろう。

生き残れる環境を選ぶことこそ、
将来の自分に対する「投資」に他ならない。

株式は上がりはじめれば「買い」、
下がりはじめれば「売り」、
乱高下が激しい時には「待つ」と
状況に応じて方法論が用意されていて、
「買う・売る・待つ」のうち
最適解を得るために必要なことは
「状況を冷静に分析する」、これだけだ。

自由の国とされるアメリカは、
国益のためなら国策によって企業を保護し、
また解体することも厭わないのである。

コンピューターとエンジニアと
莫大な資本が支配しているのが、
現在の株取引のシビアな現実だ。

何かを失うということは、
何かを得るということを忘れてはならない。