『桜庭一樹』の名言│おすすめ作品ランキングと名言集

わたしはもともと、
そんなに生命力が強いほうじゃないのだ。
それにとてもこわがりだ。
生きることそのものに偏差値をつけたら
42くらいしかないんじゃないかと思う。

これはわたしの持論なのだけれど、
じつは女はみんな本当にバカである。
あまりにもバカすぎる。
Ｘ遺伝子はバカの遺伝子だ。
たいがいの場合、女が悲しげな色っぽい顔をして、
じつは折り入って相談したいの、
なんて言ってきても、
本気で聞いてやったりしてはいけないんだ。
あいつらは、ただ話したいだけなんだ。
一方的に。聞いてほしいだけなんだ。
垂れ流す言葉を。
軽くて薄っぺらでコンビニエンスなその言葉を。
へたにこちらが真剣に聞いて、
へたに意見なんて言ってしまい、
それが女の気に入らない方向性だったりすると
……途端にむくれてしまう。
意味がわからない。
そもそも女って人間なのか？

俺はさー、リストラされてさー、
けっこう楽になった

は？

演じるものがなくなってさ。いま、楽。
ローン関係はやベーけど。
人生そのものもやべーけど

さいきん、わたしは平気なふりをもうやめ、
何事もむりにがんばらないように心がけ始めた。
仕事をするとき以外は、なるべくのんびりしよう。
チルアウトを心がけるのだ。

変わり続けること、走り続けることが、
生きることだと長い間信じてきたけれど、
変わらずみんな元気で、
なにごともなく日常が続くことこそ、
生きることなのだ。

オンラインの打ち合わせも、飲み会も、
もともと知ってる人とだけしている。
ゼロからの人間関係を作るのが
なかなか難しい時代になったのかもなぁ。

世の中には、
変えていかなきゃいけない問題がたくさんあるが、
他に選択肢がなくなり、
もう変わるしかなくなっちまうまで、
人間ってのはなかなか変われないもんだよなぁ。

元の世の中に戻ることはないから、
変化にゆるゆると対応して
生きていかなくちゃってことだよね。