棋士『藤井聡太』の名言集：おすすめ本がわかる名言

最初に見た時から強い子どもでしたから、
負ける事がそもそも少ない。
たまに負けるくらい良いじゃないかと思うんですが、
彼はその一敗が許せないんですね。
強いのに、あれだけ悔しがる子どもって少ないんです。
天才型の子はどこかサッパリしていることが多かったり、
悔しがっているところを
他人に見られたくないという意識があったりする。
でも藤井は技術はもちろん、
勝負に対する強烈なこだわりがあった。
これは今も変わらない。

コンピュータ将棋が凄い進化してきた事で、
まあそれだけではない価値が求められるようになっていくのかな、
という気がします。
まあ、僕の今の実力では
そこまで考える必要はないのかなと。
自分の実力を上げる事に専念するという事。

どの時代であっても、
第一線にいる方って、柔軟な気がします。
昔の感覚も残しつつ、新しいものを拒絶しない。

将棋が好き。
幼い頃からずっと好きで自然にやってきた感じです。
将棋を指したくないとか、
駒に触れたくないなどと思ったことはないです。

将棋の棋士には三つの側面がある。
研究者であり、
勝負師であり、
芸術家である。

勝負の本質は、心の葛藤なんだよね。
心と心の戦い。
だから、ちょっとした動きに緊張が表れたり、
それを見逃さないで駆け引きをしたりする。

長年、経営者を務めてきたなかで考えた
トップの条件が三つあります。
一つは、負けず嫌い、反骨心。
二つ目は、忘れる力。
そして残りの一つが、孤独の力です。

悔しさを態度に出すよりも、
しっかり対局を振り返って
次につなげることのほうが大事だと気付きました。
悔しさを全部自分で引き受けて、
自分自身が強くなって勝っていくしかない、と。

プロは、好きなことにのめり込むだけじゃなくて、
調子が上がらないときでも淡々と続けるとか、
そういうことが求められます。

将棋を指すからには、
勝敗は必ずついてきます。
でも勝敗は、指しているときに意識はしません。
未知の局面を前にしたときに、
それに対してどう最善を追究するか。
勝敗に関係なく、それを追究するのが
いちばん大切なことかなという気がします。

天賦の才を持つ弟子を身近にして分かるこの苦悩。
師匠はつらいよ。
いやいや、だがこれが結構嬉しくもあるのだ。

弟子にした当時は私が七段、
聡太少年は小学四年の6級だった。
月日は流れ九年後の今、
私は八段、藤井二冠は九段である。
これっていくら何でも出世が早すぎるのでは?

自分の対局でいくら勝っても話題にすらならないが、
弟子が勝つと自分まで注目される。
最近の私、自分の対局予定に加え、
藤井竜王のそれも手帳に書き込んでいる。
その日は忙しくなる確率が高いからだ。

ここ数年、大きな悩み事がある。
それは藤井聡太へのお年玉をどうするか問題である。
まだ十代だから自分の一門の決まりでは迷わず渡すところ。
しかし彼の毎年の活躍や実績は皆さんご存知の通り。
そして今は将棋会序列一位の竜王である。

私が藤井竜王から貰いたい、
というか期待するものは、
彼自身の健康維持。それのみだ。