『高島宗一郎』の名言│おすすめ本ランキングと名言集

現役世代、特に若者は、
政治や行政に対して
意見を反映させていくという点では、
努力以前の問題として、
すでに構造的に弱者の立場に立たされている
と言わざるを得ないのです。

法律や規制、政治の仕組みを知らなければ、
ビジネスを成功させるにも、
社会を変えるにも、
無駄に大きな力が必要です。

規制は国民の安全と安心を担保するために
大切な基準である一方で、
「その業界・分野に、新たな企業や団体、
　技術が入ってくるのを防ぎ、
　既存の企業や団体の権利
（既得権）や立場、技術を守る」
という役割も果たしています。

社会のルールや物事が
どうやって決まっているのか、
その仕組みと力学を知っていただきたいのです。
制度の文言ではなく、
制度の裏にどういう利害関係者がいるのかを
知ることが大切なのです。

なお、私は、これからのスマートシティにおいては、
「セキュリティー」「モビリティー」
「エネルギー」の3つが、
大きな柱になると思っています。

自分たちの利権を脅かしそうな
新しいビジネス、参入者が現れると、
既得権者はあらゆる手段を使って、
必死で抵抗してきます。

既得権の壁を突破するには
「大義」が必要だとお話ししましたが、
実は既得権を守るときも
「大義」はとても強力な武器となります。

私は、「地方」と「若者」こそが、
この国の未来を作る、
重要なプレーヤーであるべきだと考えていますが、
やる気のある地方や若者がマイノリティーとなり、
声を上げ続けることに
諦めを感じてしまうことに、
危惧を覚えています。

理想論だけでは、社会は変わりません。
一人ひとりが思考を変え、
行動を変えることが、
「日本を最速で変える」ことにつながります。
他者の批判ばかりしたり、
「べき論」を語ったりするだけではなく、
言い出した人が、それぞれの分野で
リスクをとって行動を始めることが大切です。