- 『草枕』の名言・名セリフがわかる。
- 『草枕』の魅力がわかる。
- 名言をキッカケに小説が読みたくなる。
2万以上の名言を集め、読みたい本が見つかる名言集ブログでお馴染みの、名言紹介屋の凡夫です。
この記事は、夏目漱石の小説、
『草枕』が読みたくなる名言を紹介します。紹介する名言が、本を読むキッカケになれば嬉しいです。
ネタバレの可能性があります。
ネタバレを気にしないという方は、このままお読みください。
サイドバー下に目次があるのでご利用ください
夏目漱石『草枕』が読みたくなる名言集・名台詞
草枕の冒頭文 「とかくこの世は」
山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
兎角に人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、
安いところへ引き越したくなる。
どこへ越しても
住みにくいと悟った時、
詩が生れて、画が出来る。
人の世を作ったものは
神でもなければ鬼でもない。
矢張り向こう三軒両隣りに
ちらちらする唯の人である。
唯の人が作った人の世が
住みにくいからとて、
越す国はあるまい。あれば
人でなしの国へ行くばかりだ。
人でなしの国は
人の世よりも猶住みにくかろう。
冒頭文って大事なのはわかるのですが、
あまり気にせず読んできてしまいました。
そんな凡夫ですが、
一番好きな冒頭文がこれ。
ざっくり訳すとこんな感じ。
登山中にこんなことを考えた。
考えて工夫するとやっかまれる。
感情で動けば流される。
意地を通すと窮屈になる。
生きづらい世の中だ。
生きやすいところに引っ越したくなる。
でもどこに引っ越せばいい?
どこに引っ越しても、
生きづらいと悟った時、
芸術が生まれる。
世の中をつくったのは神でも鬼でもない、
普通の人間だ。
普通の人間がつくった世の中が、
生きづらいからといって、
引っ越す先はどこにもない。
あるとしたら、人間ではない
人でなしがつくった場所になる。
そんな場所は今よりもっと生きづらい。
四角な世界から
四角な世界から
常識と名のつく角を磨滅して
三角のうちに住むのを
芸術家と呼んでもよからう。
嬉しい恋が積もれば
嬉しい恋が積もれば、
恋をせぬ昔がかえって恋しかろ。
世の中はしつこい
世の中はしつこい、
毒々しい、こせこせした、
その上ずうずうしい、
いやな奴で埋っている。
元来何しに
世の中へ面を曝しているんだか、
解しかねる奴さえいる。
しかもそんな面に限って
大きいものだ。
雲雀はきっと雲の中で死ぬに
雲雀はきっと
雲の中で死ぬに相違ない。
登り詰めた揚句は、
流れて雲に入って、
漂うているうちに
形は消えてなくなって、
ただ声だけが
空の裡に残るのかも知れない。
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