- 『夏目漱石』の名言と出典わかる。
- 『夏目漱石』のおすすめ本がわかる。
- 偉人(芸能人)の名言の考えがわかる。
2万以上の名言を集め、読みたい本が見つかる名言集ブログでお馴染みの、名言紹介屋の凡夫です。
この記事は、『夏目漱石』の名言とおすすめ本を紹介します。紹介する名言が、本と出会うキッカケになれば嬉しいです。
ネタバレの可能性があります。
ネタバレを気にしないという方は、このままお読みください。
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名言で紹介する『夏目漱石』のおすすめ作品ランキング
『夏目漱石』のおすすめ本を上から順に紹介します。取り上げている名言を読めばどんな本なのかわかるので、購入する際の参考になれば嬉しいです。
夏目漱石『吾輩は猫である』 が読みたくなる名言19選
人間の定義を云うと
人間の定義を云うと、
ほかに何にもない。
ただ入(い)らざることを捏造して
自ら苦しんでいる者だと云えば、
それで充分だ。
呑気と見える人々も
呑気と見える人々も、
心の底を叩いて見ると、
どこか悲しい音がする。
人間は角があると
人間は角があると
世の中を転がって行くのが
骨が折れて損だよ。
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夏目漱石『坊っちゃん』 が読みたくなる名言8選
『坊っちゃん』の冒頭
親譲りの無鉄砲で
子供の時から損ばかりしている。
小学校に居る時分
学校の二階から飛び降りて
一週間程腰を抜かした事がある。
このままに済ましては
このままに済ましては
おれの顔にかかわる。
江戸っ子は意気地がない
と云われるのは残念だ。
宿直をして
鼻垂れ小僧にからかわれて、
手のつけ様がなくって、
仕方ないから泣き寐入りにした
と思われちゃ一生の名折れだ。
これでも元は旗本だ。
旗本の元は清和源氏で、
多田の満仲の後裔だ。
人間は好き嫌で働くものだ。
金や威力や理屈で
人間の心が買えるものなら、
高利貸でも巡査でも大学教授でも
一番人に好かれなくてはならない。
中学の教頭位な論法で
おれの心がどう動くものか。
人間は好き嫌で働くものだ。
論法で働くものじゃない。
夏目漱石『草枕』の名言集
草枕の冒頭文 「とかくこの世は」
山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
兎角に人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、
安いところへ引き越したくなる。
どこへ越しても
住みにくいと悟った時、
詩が生れて、画が出来る。
人の世を作ったものは
神でもなければ鬼でもない。
矢張り向こう三軒両隣りに
ちらちらする唯の人である。
唯の人が作った人の世が
住みにくいからとて、
越す国はあるまい。あれば
人でなしの国へ行くばかりだ。
人でなしの国は
人の世よりも猶住みにくかろう。
冒頭文って大事なのはわかるのですが、
あまり気にせず読んできてしまいました。
そんな凡夫ですが、
一番好きな冒頭文がこれ。
ざっくり訳すとこんな感じ。
登山中にこんなことを考えた。
考えて工夫するとやっかまれる。
感情で動けば流される。
意地を通すと窮屈になる。
生きづらい世の中だ。
生きやすいところに引っ越したくなる。
でもどこに引っ越せばいい?
どこに引っ越しても、
生きづらいと悟った時、
芸術が生まれる。
世の中をつくったのは神でも鬼でもない、
普通の人間だ。
普通の人間がつくった世の中が、
生きづらいからといって、
引っ越す先はどこにもない。
あるとしたら、人間ではない
人でなしがつくった場所になる。
そんな場所は今よりもっと生きづらい。
四角な世界から
四角な世界から
常識と名のつく角を磨滅して
三角のうちに住むのを
芸術家と呼んでもよからう。
嬉しい恋が積もれば
嬉しい恋が積もれば、
恋をせぬ昔がかえって恋しかろ。
夏目漱石『三四郎』の名言
講義が面白い訳がない。
講義が面白い訳がない。
君は田舎者だから、
今にえらいことになると思つて、
今日迄辛抱して
聞いていたんだらう。
愚の至りだ。
彼らの講義は、
開闢以来こんなものだ。
今更失望したつて仕方がないや。
人間はね、自分が困らない程度内で
人間はね、
自分が困らない程度内で、
なるべく人に
親切がしてみたいものだ。
明治の思想は
明治の思想は
西洋の歴史にあらわれた
三百年の活動を
四十年で繰返している。
夏目漱石『行人』の名言集
自分に誠実でないものは
自分に誠実でないものは、
決して他人に誠実であり得ない。
大抵の男は意気地なしね
大抵の男は意気地なしね、
いざとなると。
人間の不安は科学の発展から来る。
人間の不安は科学の発展から来る。
進んで止まる事を知らない科学は、
かつて我々に止まる事を
許してくれた事がない。
君は山を呼び寄せる男だ。
君は山を呼び寄せる男だ。
呼び寄せて来ないと怒る男だ。
地団太を踏んで口惜しがる男だ。
そうして山を悪く
批判する事だけを考える男だ。
何故山の方へ歩いて行かない。
結婚は顔を赤くするほど
結婚は顔を赤くするほど
嬉しいものでもなければ、
恥ずかしいものでもないよ。
それどころか、結婚をして
一人の人間が二人になると、
一人でいた時よりも
人間の品格が堕落する場合が多い。
夏目漱石『それから』の名言集
自分の神経は
自分の神経は、
自分に特有なる細緻な思索力と、
鋭敏な感応性に対して払ふ
租税である。
然し今日に不自由のないものが
無論食ふに困る様になれば、
何時でも降参するさ。
然し今日に不自由のないものが、
何を苦しんで
劣等な経験を嘗めるものか
君はただ考へている。
君はただ考へている。
考へてる丈だから、
頭の中の世界と、
頭の外の世界を
別々に建立して生きている。
此大不調和を忍んでいる所が、
既に無形の大失敗ぢやないか
現代の社会は孤立した
現代の社会は孤立した人間の
集合体に過なかった。
大地は自然に続いているけれども、
その上に家を建てたら、
忽ち切れ切れになってしまった。
家の中にいる人間もまた
切れ切れになってしまった。
生活の堕落は精神の自由を殺す点
生活の堕落は
精神の自由を殺す点に於て
彼の尤も苦痛とする所であつた。
夏目漱石『硝子戸の中』の名言
教える人も己れを
教えを受ける人だけが
自分を開放する義務を有っている
と思うのは間違っています。
教える人も己れを
貴方の前に打ち明けるのです。
人間とはどんなに不幸な
今の私は馬鹿で人に騙されるか、
あるいは疑い深くて
人を容れる事が出来ないか、
この両方だけしか
ないような気がする。
不安で、不透明で、
不愉快に充ちている。
もしそれが
生涯つづくとするならば、
人間とは
どんなに不幸なものだろう。
夏目漱石『明暗』の名言
今のお前は自由だ。
今のお前は自由だ。
自由はどこまで行っても
幸福なものだ。
その代りどこまで行っても
片付かないものだ、
だから物足りないものだ。
夏目漱石『虞美人草』の名言
愛嬌と云うのはね
愛嬌と云うのはね、
自分より強いものを斃す
柔かい武器だよ
嘘は河豚汁である
嘘は河豚汁である。
その場限りで祟がなければ
これほど旨いものはない。
しかし中毒たが最後
苦しい血も吐かねばならぬ。
夏目漱石『文鳥』の名言
こう一切万事調えて置いて
こう一切万事調えて置いて、
実行を逼られると、
義理にも文鳥の世話を
しなければならなくなる。
内心では余程覚束なかったが、
まずやってみよう
とまでは決心した。
その日は一日淋しいペンの音を
その日は一日
淋しいペンの音を聞いて暮した。
その間には折々千代々々
と云う声も聞こえた。
文鳥も淋しいから
鳴くのではなかろうかと考えた。
世の中には満足しながら
世の中には満足しながら
不幸に陥って行く者が沢山ある。
夏目漱石『私の個人主義』の名言
近頃自我とか自覚とか唱えて
近頃自我とか自覚とか唱えて
いくら自分の勝手な真似をしても
構わないという符徴に使うようですが、
その中にははなはだ
怪しいのがたくさんあります。
彼らは自分の自我をあくまで
尊重するような事を云いながら、
他人の自我に至っては
毫も認めていないのです。
いやしくも公平の眼を具し
正義の観念をもつ以上は、
自分の幸福のために
自分の個性を発展して行くと同時に、
その自由を他にも与えなければ
すまん事だと
私は信じて疑わないのです。
我々は他が自己の幸福のために、
己れの個性を勝手に発展するのを、
相当の理由なくして
妨害してはならないのであります。
もし途中で霧か靄のために
もし途中で霧か靄のために
懊悩していられる方があるならば、
どんな犠牲を払っても、
ああ、ここだという掘当てるところまで
行ったらよろしかろうと思うのです。
夏目漱石『道草』の名言
つまりそれが人間なんだろう
離れればいくら親しくっても
それきりになる代わりに、
一緒にいさえすれば、
たとえ敵同士でも
どうにかこうにかなるものだ。
つまりそれが人間なんだろう
夏目漱石『門』の名言集
彼らは山の中にいる心を抱いて
彼らは山の中にいる心を抱いて、
都会に住んでいた。
彼らは鞭たれつつ
彼らは鞭たれつつ
死に赴くものであった。
ただその鞭の先に、
すべてを癒やす
甘い蜜の着いている事を
覚ったのである。
彼は門を通る人ではなかった。
彼は門を通る人ではなかった。
また門を通らないで
済む人でもなかった。
要するに、彼は門の下に立ち竦んで、
日の暮れるのを待つべき
不幸な人であった。
『夏目漱石全集』の名言
君、弱い事を言ってはいけない。
君、弱い事を言ってはいけない。
僕も弱い男だが弱いなりに
死ぬまでやるのである。
自分の弱点をさらけ出さずに 人から利益を受けられない。
自分の弱点をさらけ出さずに
人から利益を受けられない。
自分の弱点をさらけ出さずに
人に利益を与えられない。
夏目漱石『こころ』 が読みたくなる名言9選
私は冷かな頭で
私は冷かな頭で
新らしい事を口にするよりも、
熱した舌で平凡な説を述べる方が
生きていると信じています。
血の力で体が動くからです
恋は
恋は罪悪ですよ
鋳型に入れたような悪人は
鋳型に入れたような悪人は
世の中にあるはずがありませんよ。
平生はみんな善人なんです、
少なくともみんな
普通の人間なんです。
それが、いざという間際に、
急に悪人に変るんだから
恐ろしいのです。
『文芸の哲学的基礎』より
要するに我々に必要なのは理想である。
要するに我々に必要なのは理想である。
理想は文に存するものでもない、
絵に存するものでもない、
理想を有している人間に着いているものである。
『父・夏目漱石』より
小生は今日迄ただの夏目なにがしとして
小生は今日迄ただの夏目なにがしとして
世を渡って参りました。
是から先も矢張り
ただの夏目なにがしで
暮したい希望を持って居ります。
『夏目漱石』の名言集:出典不明
出典がわからない名言です。
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