パク・サンヨン『大都会の愛し方』の名言集

このごろ、お前が高校生だったときのことをやたらと思い出すのよ。
あのとき、お前が悩んでたのに
ちゃんと向き合ってあげられなかったなって、
どうしてこんなに思い出すんだろうね、
あたしもわからない。

夢か、いいな。
でもこれだけは覚えておけよ。
チャンスは列車と同じだ。
一度通り過ぎたら二度とやって来ない。

大学に落ちたとき、
初めて目にしたのがこの葉牡丹でさ。
合格者名簿に名前がないのを確かめて校門を出ると、
道端はどこも葉牡丹であふれててね。
紫の花を見てたら胃がむかむかしてきて吐き気までしてきたっけ。
それくらい悔しかったんだろうね。

お前が赤ちゃんのころ、お前を抱っこしていると
それだけで財布がぱんぱんになったみたいに
満ち足りた気持ちになって幸せだった。
だからすごく怖かったんだよ。
けがしたり壊れたりいなくなったりしちゃうんじゃないかって。

この写真見ると、お母さんがヨンさんのこと
本当にかわいがってらしたのがわかります。
愛されてる人の顔はどこか違うものだから。
愛してる人が撮る写真も何か違いますし。

街路樹とネオンサインの看板って
いつもこんなにきらきらしてたっけか。
いきなり、どうしてこんなにソウルはきれいなんだろ。
なんでもないあらゆるものが特別で
素晴らしく感じられてしまうのはなんでなんだ。