姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』が読みたくなる名言

つばさは概して人の情感の機微について
考える性質ではない。
彼はまっすぐで健やかな秀才なのだ。
健やかな人間は内省を要しない。

親の金を流用することは、
ひいては、汗水たらして料理して、
高い店舗代を払っている人を助けることになるわけですよ。
金を盗むのはよくないが、
金の流用はどんどんしないと、
下層の人が苦しむことになる。

下心があるのは女のほうなんだよ、
東大男子を見るときはね。
このワタシに釣り合う
ってのが偏差値の高い大学の女子。
これをゲットしなくちゃ
ってのが偏差値の低い大学の女子。
差はこれだけ。

自分が輪姦されそうだとでも思ったわけ?
あんたネタ枠ですから。
あんたの大学で、あんたの顔で、
あんたのスタイルで、
輪姦されるとでも思ったんですか?
思い上がりっすよ。

なにが悪いの、おれ?
人類に必要とされてる人材なんだけど。

彼らがしたかったことは、
偏差値の低い大学に通う生き物を、
大嗤いすることだった。
彼らにあったのは、ただ
東大ではない人間を馬鹿にしたい欲だけだった。