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小説の名言

芥川龍之介『芋粥』の名言集「五位は、腹を立てた事がない」

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この記事は、芥川龍之介の小説『芋粥』の名言を紹介します。

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芥川龍之介『芋粥』の名言集

元慶の末か、仁和の始にあった話であろう。

元慶の末か、仁和の始にあった話であろう。
どちらにしても時代はさして、
この話に大事な役を、勤めていない。
読者は唯、平安朝と云う、
遠い昔が背景になっているといると云う事を、
知ってさえいてくれれば、よいのです。

こう云う風采を具えた男が

こう云う風采を具えた男が、周囲から、受ける待遇は、
恐らく書くまでもない事であろう。
侍所にいる連中は、五位に対して、殆ど蠅程の注意も払わない。

五位は、腹を立てた事がない。

五位は、腹を立てた事がない。
彼は、一切の不正を、不正として感じない程、
意気地のない、臆病な人間だったのである。

人間は、時として

人間は、時として、充されるか、充されないか、
わからない欲望の為に、一生を捧げてしまう。
その愚を哂う者は、畢竟、人生に対する路傍の人に過ぎない。

終始、いじめられている犬は、

終始、いじめられている犬は、
たまに肉を貰っても容易によりつかない。

この朔北の野人は、

この朔北の野人は、生活の方法を二つしか心得ていない。
一つは酒を飲む事で、他の一つは笑う事である。

五位は、芋粥を飲んでいる狐を眺めながら、

五位は、芋粥を飲んでいる狐を眺めながら、
此処へ来ない前の彼自身を、なつかしく、心の中でふり返った。
それは、多くの侍たちに愚弄されている彼である。
しかし、同時に又、芋粥に飽きたいと云う慾望を、
唯一人大事に守っていた、幸福な彼である。

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