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森鴎外『舞姫』の名言集「はかなきは舞姫の身の上なり」

この記事は、森鴎外の小説『舞姫』の名言を紹介します。

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森鴎外『舞姫』の名言集

石炭をば早や積み果てつ。

石炭をば早や積み果てつ。
中等室の卓のほとりはいと静にて、
熾熱燈の光の晴れがましきも、徒なり。
今宵は夜毎にここに集ひ来る骨牌仲間も「ホテル」に宿りて、
舟に残れるは余一人のみなれば。

余は模糊たる功名の念と、

余は模糊たる功名の念と、
検束に慣れたる勉強力とを持ちて、

忽ちこの欧羅巴の新大都の中央に立てり。
何等の光彩ぞ、我目を射むとするは。
何等の色沢ぞ、我心を迷はさむとするは。

耐忍勉強の力と見えしも、

耐忍勉強の力と見えしも、
皆自ら欺き、人をさへ欺きつるにて、

人のたどらせたる道を、唯だ一条にたどりしのみ。

はかなきは舞姫の身の上なり。

されど詩人ハツクレンデルが当世の奴隷といひし如く、
はかなきは舞姫の身の上なり。

我学問は荒みぬ。

我学問は荒みぬ。
されど余は別に一種の見識を長じき。

我脳中には唯々我は

我脳中には唯々我は
免すべからぬ罪人なりと思ふ心の満ち満ちたりき。

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