- 『陰陽師』の名言・名セリフがわかる。
- 『陰陽師』の魅力がわかる。
- 名言をキッカケに小説が読みたくなる。
2万以上の名言を集め、読みたい本が見つかる名言集ブログでお馴染みの、名言紹介屋の凡夫です。
この記事は、夢枕獏の小説、
『陰陽師』が読みたくなる名言を紹介します。紹介する名言が、本を読むキッカケになれば嬉しいです。
ネタバレの可能性があります。
ネタバレを気にしないという方は、このままお読みください。
サイドバー下に目次があるのでご利用ください
夢枕獏『陰陽師』が読みたくなる名言集・名台詞
『陰陽師』の名言
陰陽師の名言「奇妙な男の話をする」
奇妙な男の話をする。
たとえて言うなら、風に漂いながら、
夜の虚空に浮く雲のような男の話だ。
闇に浮いた雲は、一瞬前も一瞬後も、
どれほどかたちを変えたようにも見えないが、
見つめていれば、
いつの間にかその姿を変えている。
同じ雲であるはずなのに、
その在様の捕えどころがない。
そんな男の話だ。
名は、安倍晴明。
陰陽師である。
陰陽師の名言 「平安時代とは、雅な闇の時代だとぼくは思っている」
平安時代とは、
雅な闇の時代だとぼくは思っている。
その、たおやかで、雅で、
陰惨な闇の中を、
風に漂う雲のように、
飄ひょうと流れて行った男の話を、
ぼくはこれからするつもりなのである。
安倍晴明の名言「ゆこう」
「ゆこう」
「ゆこう」
そういうことになった。
安倍晴明の名言「優しい言葉ほどよく効く呪はないぞ。」
知らんのか、博雅、優しい言葉ほどよく効く呪はないぞ。
相手が女ならば、もっと効きめがあろうな――
源博雅の名言「この世の有様というのは」
同じでいるようで、違っている。
違っているようで同じだ。
しかも、それはどちらかということではなく、
この世の有様というのは、
それを両方とも生まれつき
持っているのではないかという気がしてきた
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『陰陽師 飛天ノ巻』の名言
源博雅の名言 「おれは、人でいいという気が最近はするのだよ、晴明――」
「しかしなあ、晴明よ。欲望を心に抱くというのは、
それほどに成仏しがたいことなのだろうかな――」
博雅、今は、酒に頬を赤くしている。
「欲望をかけらも持たぬ人は、もはや、
人ではないような気がするよ。それなら――」
と、博雅は盃を干し、
「おれは、人でいい
という気が最近はするのだよ、晴明――」
安倍晴明の名言「人は仏になるというのは、幻よ」
博雅よ、人は仏になるというのは、幻よ。
仏教も、あれだけ、この天地の理について、
理づめの考え方をもっていながら、
その一点において何故と、
おれは長い間不思議であった。
しかし、この頃になって
ようやくわかってきたのだが、
その幻によって、
仏の教えは支えられており、
その幻によって、人は救われるのさ
陰陽師 飛天ノ巻より 「仏の道、仙の道、極めようとしたあげく」
「仏の道、仙の道、
極めようとしたあげくなれたのは――」
「何ですか」
「人ですよ」
『陰陽師 付喪神ノ巻』の名言
安倍晴明の名言 「そのくらいは、本人もわかっていようさ」
そのくらいは、本人もわかっていようさ。
何日も何十日も幾月も、毎日毎晩、そのお方は、
そのような理をもって
自分を納得させようとしたに違いない。
しかし、納得できなかった。
できなかったからこその鬼ぞ
安倍晴明の名言「鬼が人の心に棲むからこそ」
鬼が人の心に棲むからこそ、人は歌を詠み、
琵琶を弾き、笛も吹く。
鬼がいなくなったら、
およそ人の世は味けないものになってしまうだろうな。
徳子の名言 「わかっていても人は鬼になるのでございますよ」
わかっております。みんなわかっております。
わかっていても人は鬼になるのでございますよ。
憎しみや哀しみを癒すどのような法も、
この人の世にない時、もはや、
人は鬼になるしか術がないのでございます
八尾比丘尼の名言 「人とは違って生まれついてしまった者は」
人とは違って生まれついてしまった者は、
人の世には馴染めませぬ。
かといって、死ぬるわけにもゆきませぬ故、
何かで、死ぬまでの時間を埋めねばなりませぬ
陰陽師 醍醐ノ巻
おれは、聖になれぬよ、博雅……
おれは、聖になれぬよ、博雅……
なれぬか
ああ、なれぬ。おれは、何事かのために、自らを捨てて、
生きたいとは思わぬからな
どうしてじゃ
おまえと、こうやって酒を飲みたいからよ、博雅――
ばか……
中学生から読んでいるシリーズ作品なのですが、
当時はこの2人の関係を表現する言葉が見つかりませんでした。
大人になり、今ならはっきりとわかります。
┌(┌ ^o^)┐ホモォ
・・・・・・すいません。もう本当に汚い人間になってしまいました。
一応弁明しておくと、腐男子ではありません。
ただ男の娘って素敵やん?とは思っている。
児玉清の「あの作家に会いたい」 夢枕獏
自分に才能があるかどうかわからないため、
努力して努力して、
二四時間をそのことだけのために使う。
そうやってようやく神は
自分に何を与えたかがわかるわけで、
才能を競い合える場所まで行けるのは
努力した人間だけです。
読んでいただきありがとうございました。このブログは、23,647コの名言を載せています。あなたが読みたい本が必ずあります。記事の最後尾にカテゴリー・タグ・紹介した作品の関連記事を載せておくので、お暇なときにお探しください。
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