女優『石田ゆり子』の名言集：おすすめ本4冊がわかる名言16選

いつかくる別れを、
いつもどこかで覚悟して生きている。
動物たちと暮らすことは、
彼らを見送る日が、必ず、
いつかくるということだから。

私の腕の中でビスクは息を引き取りました。
私はその崇高な時間を、じっと、泣きもせず、
ただただ見つめていました。
動物たちはいつだって潔く、
何にも抗わず、去り際も優しくて美しくて。

猫ばかりと言われても、なんと言われても、
わたしは動物たちから
計り知れないパワーをもらっている。
子供の頃から今まで、ずっとそう。

わんぱくでも、悪戯でも、
部屋をぐちゃぐちゃにしたって、
そんなの全然、いいんです。
ご飯を沢山食べて、
よく寝てよく遊んで、幸せでいてほしい。
私が望むことは本当にそれだけ。

わたしは器用ではないし、1日に出来ることは、
2つか3つの用事をこなすことだけです。
あとは日常。日常を大切にしたい。
なんでもない時間を。

良いお天気の日曜日。
なんでもない日曜日。
普通の日がわたしは一番好き。
今日も笑顔で。

耳が折れていないスコティッシュフォールド。
ただそれだけの理由で、
売り物にならないと判断され、
動物病院に保護されていた。
それがはっちとみっつです。

ここ数年のうちに四匹の猫と一匹の犬を見送り、
私の心は少なからず、
今後必ず訪れる永遠の別れに対して
防御線を張っていた。
悲しみに慣れてしまったとも言えるけれど、
それでもやはりもう、
なるべくあんなに悲しくて辛い思いはしたくない。
そう思っていたのに。

動物を飼うことは、決して
かわいくて癒されるだけではなく、
彼らの一生を責任持って引き受けることであり、
病気になる前にそれを予防してあげることであり、
病気になったとしたら
その現実にちゃんと最後まで寄り添って、
一緒に生きることなのです。

旅立っていくきみを
この世界に留めることができなくて、
私は自分の無力さを感じるしかなかった。

穏やかに優しく、
人間の暮らしに寄り添ってくれる猫という
世にも美しい生き物と、
わたしは一生一緒に生きていきたい。

やるせないことは沢山ある。
そばに動物たちがいてくれて、
あそぼう、と誘ってくれることが
本当にありがたい。

猫がひだまりの中、
気持ちよさそうに眠っている風景は、
わたしにとってたぶん幸せの象徴。

自分がこの世を去るときに振り返った時、
思い出すのは多分、
私と生活を共にしてくれた彼らの温もりや、
体の重さ、ひだまりのお布団のような匂いのお腹。
部屋を歩く時のカチカチ、という爪の音。
私が帰ってきただけで大喜びしてくれる、あの尻尾。

本当にあっという間に時間は経ちます。
でもこの、さらさら流れる時間に逆らわず
自然に、潔く、生きていきたい。
淀まず止まらず。
これはわたしの座右の銘です。

わたし、「責任のないところに自由はない」
という言葉がすごく好きなんです。
自分で責任を背負うからこそ、選択肢を得られる。
言い訳できないからこそ、楽しめる。