『レティシア・コロンバニ』の名言│おすすめ作品ランキングと名言集

人生では往々にして、
いちばん陰鬱なときと輝くときが表裏一体になる、と思う。
失いながら得てもいる。

自分を守りなさい、武装しなさい、
世界は厳しく人生は過酷なのよ、
まともに当たられ傷つけられちゃだめ、
みんなのようにエゴイストになりなさい、
無神経で動じない人間になりなさい。

ささやかな嘘にすぎない、
と言いきかせ自分を慰める。
現実をちょっと飾るだけ。

父の事故で一気に大人になってしまった。
そんな準備はできていなかった。
大人になりきらずぬくぬくと、
温かい風呂みたいに留まっていたかった。
もう成熟のときが来て、容赦がない。
夢はおしまい。

信念を捨てちゃいけない。
おまえの意志は偉大だ。
おまえには力も能力もある。
ねばりづよく頑張るんだ。
人生は、おまえにでかいものを用意している。

もうけっして無敵でも、
スーパーヒロインでもないだろう。
人生に翻弄され、欠陥だらけ
傷だらけになっても、生きていく。
もう傷や欠陥を隠そうとはしない。
まえの人生は偽りだった。
この人生は真実となる。

人生は過去をふりかえることでしか理解できない。
しかし人生は未来を向いてしか生きられない。

僕のまえを歩かないで、
ついて行かないかもしれない。
僕のうしろを歩かないで、
導いてあげられないかもしれない。
単に友達としてとなりを歩いてほしい。

まわりの世界になじめず、距離をおき、
そこにいないように感じている。
かつて送っていた人生の影、
自分自身の隣を歩いているような感覚。

あるのはただ、かぎりないやさしさ、
肉体も精神も協調し合う関係。
なんでもないことのつみかさねからなり、
日常の困難にもかえって強められる幸福。
息の長い愛。シンプルな愛。

無言で邸宅を出る。
ときには沈黙が最善の返答、
これほどの侮蔑と無知に対して
何を言っても無駄だとわかっている。

不可能なるものは、手が届かなくても、
めざす光明になる。
ちっぽけな灯し火は、いまは衰えているけれど、
近いうちにまた赤々と勢いを盛りかえしてくれるだろう。

レナは人生を想う。
レナを翻弄し、遠くまで連れまわす、
荒々しい大河のような、
こちらの悩みなどおかまいなしの人生。
何があろうと、ぜったいに何があろうとつづく人生。
何があろうと、人生はつづく。

信じるままに進みたい。
この破天荒の企てで、頼りになるのは直感だけ、
それだけが指針となる。
信念はただひとつ──
なんでもできる、そう信じて前進するしかない。