『地上で僕らはつかの間きらめく』が読みたくなる名言集│オーシャン・ヴオン

いいものはすべて、
どこかよそにあるのよ。本当に。
いいものはすべて。

母さんは自分の人生で
最も幸せだった日のことを覚えてる?
最も悲しかった日は?
時に悲しみと幸福とが結びついて、
深い紫色の感情になることがある
って思ったことがある?

クレオパトラも同じ夕日を見た。
すごいと思わないか?
だって、今までに生きた人間が見てきたのは、
たった一つの同じ太陽なんだぞ。

これほど多面的な世界にあって、
まなざしは特異な行為だ。
何かを見ることは、たとえ短時間でも、
自分の人生をそれで満たすことを意味する。

完璧な喜びは、うれしいという感覚さえ排除する。
なぜなら、対象によって満たされた魂には、
〝私〟という部分さえ残されてはいないから。

句点があるおかげで、
いったんことを終わりにして、
また先を続けられる。

大事なのは、僕は自分の悲しみを人に
奪われたくないということ。
自分の幸福を人に奪われたくないのと同じように、
どちらも僕のものだから。
自分で作ったものだから。

僕は時々呑気に、
生き延びることなんて簡単だと思うことがある。
今持っているもの、
あるいは与えられた中で残っている力を使って、
何かが変わるまで、
ただ前に進み続けるだけのことだ、と。