- 『JR上野駅公園口』の名言・名セリフがわかる。
- 『JR上野駅公園口』の魅力がわかる。
- 名言をキッカケに小説が読みたくなる。
2万以上の名言を集め、読みたい本が見つかる名言集ブログでお馴染みの、名言紹介屋の凡夫です。
この記事は、柳美里の小説、
『JR上野駅公園口』が読みたくなる名言を紹介します。紹介する名言が、本を読むキッカケになれば嬉しいです。
ネタバレの可能性があります。
ネタバレを気にしないという方は、このままお読みください。
サイドバー下に目次があるのでご利用ください
柳美里『JR上野駅公園口』が読みたくなる名言集・名台詞
今はいつも居た堪れず、
今はいつも居た堪れず、
未来はいつも恐ろしかったから、
気が付けばいつも、
過ぎてしまえばどこにも行かない
過去の時間に浸っていた。
驚きと悲しみと怒りが余りにも大きくて、
驚きと悲しみと怒りが余りにも大きくて、
泣くことなどでは釣り合わない気がした。
捨てることのできない過去の思い出は、
捨てることのできない過去の思い出は、
みんな箱にしまった。
箱に封印をしたのは、時だった。
時の封印の付いた箱を開けてはいけない。
開けたら、たちまち過去に転落してしまう。
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他人の秘密を聞いた者は、
他人の秘密を聞いた者は、
自分の秘密を話さざるを得なくなる。
秘密は、隠し事とは限らない。
隠すほどの出来事ではなくても、
口を閉ざして語らなければ、
それは秘密となる。
ここに居ない人のことを、
ここに居ない人のことを、
ここに居る人に語るのは申し訳ない気がした。
居ない人の思い出の重みを、
語ることで軽くするのは嫌だった。
あんたには在る。
あんたには在る。
おれたちには無い。
在るひとに、無いひとの気持ちは解らないよ。
読んでいただきありがとうございました。このブログは、23,647コの名言を載せています。あなたが読みたい本が必ずあります。記事の最後尾にカテゴリー・タグ・紹介した作品の関連記事を載せておくので、お暇なときにお探しください。
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